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俺が強すぎて人生ハードモード  作者: 雨宮悠理
Phase1 目覚めの轟
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夜道の出会い

 校門前。金髪の石田とその仲間二人が立っており、通り過ぎる生徒たちをじろじろと見回していた。


渡り廊下からそれを眺めていたサクラが呟く。


「あいつら、ずっと居座る気かな」


「……夏川さん?大丈夫?」


 マヒロが横目でミホの様子を窺うと、彼女は怯えた様子で小さく震えていた。


「……私、近くを通るだけで気づかれそうで……怖い……」


 マヒロたちが校門の方を見ていると、石田たちに気づいた一人の生徒が校門の方へ向かって歩いていった。


「あれ、山崎だ」


 サクラが声を上げる。


 山崎はウチの学年でも結構目立つタイプの生徒で、仲間を引き連れいつも賑やかにしている。

 その山崎が仲間たちとひそひそ話した後、校門前の石田たちに向かって声を上げた。


「おい、お前ら!ここ北森高校だぞ!よそ者が何しに来てんだよ!」


 石田たちは一瞬視線を向けたが、特に何も言わず、じっと山崎を見つめる。無言の圧力に山崎の足が止まり、その表情がみるみる引きつっていった。


「あ、あのさ、別にケンカ売るつもりとかじゃなくてさ……ちょっと気をつけてもらえれば……」


 ツレの一人が「なんだコイツ」と呟くと、山崎は「悪かった!」とだけ言い、勢いよく引き返してきた。


「陽キャ、弱っ!ww」


 サクラが声を上げて笑う。


「お前、笑ってる場合かよ……」


 マヒロが呆れる横で、ミホはさらに肩を縮めていた。


「……暗くなるまでここで待とう。石田たちがいなくなってから帰ればいい」


 そう提案するマヒロに、ミホは怯えた表情のまま小さく頷いた。


◇◆◇◆◇


 あれから暫く待っていたが、気がつくと校門前にいた石田たちは姿を消していた。


「ぼちぼち帰るか」


 マヒロは仕方なく、ミホとサクラを送って一緒に帰ることにした。


「淡海君、優しい~!」


「うるせえよ、俺だってこんなことしたくねえよ」


 街灯がちらほらと灯る暗い帰り道。会話も少なく、静かな時間が流れていた――が、その平穏は長く続かなかった。


「おい、そこのお前ら」


 突如響く低い声。振り返ると、暗くてよく見えないが少し先の道端に石田たちが立っていた。


「……うわ、石田じゃん、最悪。」


 サクラが呟く。


「なんでこんなとこにいるんだよ……」


 マヒロがぼそりと呟いた瞬間、石田は目を細めてこちらをじっと見つめた。


「おい、その子」


 石田の視線の先には、ミホの姿があった。彼女は恐怖で硬直していた。


「帰ろうとしてんのか?ちょっと俺も話があるんだけどな」


 石田が一歩近づくたびに、取り巻きたちも後をついてくる。


「……面倒なことになったな」


マヒロは深いため息をつくと、近づいてきた石田が目を見開き、吠えた。


「よく見たらてめえ、淡海のクソ野郎じゃねえか!」

みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!


こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!

この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!


ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。


そして最後に……

いいねやコメント、本当に励みになります!

いただけると「次の更新もがんばるぞー!」ってやる気がグンとアップします。どんな感想でもいいので、気軽にひとことでも残してもらえると嬉しいです!


それでは、今日も物語の世界へどうぞ!

お楽しみいただけますように!

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