招かれざる客
「それで、石田ってどんなヤツなんだよ?」
マヒロはミホに問いかけた。
「えっと……翔南工業高校の人で、石田って苗字だけは知ってるんだけど……」
「翔南工業?うちと全然関係ないじゃん。なんでそいつが絡んでくんだよ?」
ミホは不安げに視線を落とす。
「何週間か前、駅でその人にぶつかっちゃって……それで謝ったんだけど……」
「……?」
「そしたら、その後も駅で何回か会って……そこから急に『お前、かわいいから付き合えよ』って……」
「いや、急すぎだろ」
マヒロは思わず眉をひそめた。
「だから、淡海君の出番だって!」
サクラが突然そう言い出す。
「いやいや、何をどうするって言うんだよ」
「とりあえずバシッと脅かして、もう二度と近づかないようにしてもらうとか?」
「俺を何だと思ってんだよ……」
「ヒーロー?」
「ちがうわ!」
「えっと、その……言い出しといてなんですけど、やっぱり迷惑だと思うから先生に……」
ミホが俯きながら小さな声で言う。
「……ハァ、わかったよ」
「おおっ!さすが淡海君!」
「ただし、俺ができるのは話をするくらいだ。それ以上は無理だからな」
「話だけじゃダメだって!もっとこう、ドカーンと――」
「するわけないだろ!」
そのとき、校門の方に立つ数人の姿が目に入った。
「あれ、もしかしてあれ。石田たちじゃない?」
サクラが校門の方を指差す。
翔には遠くていまいちよく見えないが、そこには、金髪の男――おそらく石田?が立っていた。その隣には体格のいいツレが二人。
石田は帰宅中の生徒たちに睨みを利かせ、何かを探しているかのように視線を動かしていた。
「……面倒ごとが、自分からやってきたな」
マヒロは呆れた声を漏らすのだった。
みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!
こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!
この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!
ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。
そして最後に……
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