表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が強すぎて人生ハードモード  作者: 雨宮悠理
Phase1 目覚めの轟
5/76

嫌な予感しかしない

 放課後、マヒロは昇降口に向かうため、渡り廊下を歩いていた。


「やっと一日が終わった……今日は平和だった。こんな平穏が続けばいいな」


 そう思った矢先だった。


「淡海君!」


 勢いのある声が背後から響き、振り返ると、サクラが走り寄ってくる。


「……またお前かよ。今度はなんだ?」


 マヒロは眉間に皺を寄せたが、サクラはお構いなしに近づいてきた。


 その後ろには、どこか不安げな表情の女子――夏川ミホの姿があった。見たことない顔だ。


「誰?」


「私の友達のミホ!今ちょっとヤバいことになってて――」


 サクラが説明を始めたが、マヒロは面倒くさそうに手を挙げて遮る。


「いやいや、聞かなくてもわかる。先生に言え。それが一番だろ」


「だめだって!先生に言ったら石田にバレるんだよ!」


「石田って誰だよ!そもそもなんで俺が関わらないといけないわけ?」


「だって淡海君、強いじゃん!」


「関係ないだろ!俺、平穏無事に過ごしたいだけなんだよ!そんな明らかにトラブルの起きそうな事案に突っ込めるか!」


 サクラの勢いに負けじと対抗するマヒロ。その横で、ミホがおずおずと口を開いた。


「あ、あの……私たち、あなたに迷惑かけるつもりはなくて……」


「いや、そもそも先生に――」


 マヒロが再度断ろうとしたそのとき、サクラがニヤリと笑った。


「淡海君さ、こないだレンガを粉々にしたよね?」


「……あれはお前が強引にやらせたんだろ」


「で、その力を今使わないって、なんか勿体無くない?」


「……いや、普通に考えて使わないだろ」


 マヒロが冷静に反論するが、サクラの勢いは止まらない。


「レンガ砕けるんだよ?それならヤンキーの一人くらい瞬殺でしょ!」


「やめろ、その発想が怖いわ!」


 断り続けるマヒロだが、サクラの隣に立つミホの目は今にも泣きそうだった。


 マヒロはその表情を見て言葉を飲み込む。


「ああ……俺、こんなの絶対に関わりたくないんだけどな」


 深いため息をついたマヒロは、頭を抱えたままこう呟いた。深い深い葛藤の末、女の子の涙に勝つ事はできなかった。


「……話くらいは聞く。だけど、期待はするなよ」


 サクラはパッと顔を輝かせる。


「よし!話せば絶対引き受けてくれるって!」


「だから期待するなって言ってるだろ!」


 すでに嫌な予感しかしないマヒロは、もう一度深いため息をついた。


■芹沢サクラ(00002)

挿絵(By みてみん)

みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!


こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!

この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!


ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。


そして最後に……

いいねやコメント、本当に励みになります!

いただけると「次の更新もがんばるぞー!」ってやる気がグンとアップします。どんな感想でもいいので、気軽にひとことでも残してもらえると嬉しいです!


それでは、今日も物語の世界へどうぞ!

お楽しみいただけますように!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ