傷つきやすい壁
掲載日:2022/07/21
あなたの眼差しは僕を見ていた
思い出すこともできないくらい
遠い昔から・・
あなたの子供は彫刻刀で
気遣わしげに悪戯っぽく
白い壁を痛々しく
削り取っていた
その子は・・
なぜ自分は傷つきやすいのか
懸命にわかろうとしていた
答えを見つけた・・
僕は名前も知らない
旧知の隣人の病気に
眼を伏せる
薄っぺらい無関心の
壁一枚を見ていた
そして・・
ぼくの優しさに
ぼくは傷ついていた
小さな壁穴を覗き見る
罪を畏れては・・・
*******************************
読んでくださりありがとうございました。




