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絶望奇譚  作者: 焼ミートスパ
第10章 アイドル様と企業のコラボ復習編
78/80

77 大御所は環境が立場を決めると主張する

「実は『格付け』なる番組に出させて貰う機会がありまして・・・」


テレビの向こう側で大御所様が喋り続けていた




一体これ以上何を言ってくれるんだ、思ったボクは悪くない





なにせボクは現在日本中を敵に回しているのだ





冤罪をぶっかけた女子高生


その手助けをした警察


警察の発表を垂れ流して冤罪を全国的に広めたマスコミ


マスコミを信じてボクを責めた近所の人と学校の人間と日本中の人間


周りには敵しかいなかった





そりゃ自宅警備員になるのも当然というものだ





と言う訳で『おひとりさま』生活を楽しんでいたらテレビの向こう側でいきなり味方が出来た


いや警察に喧嘩を売っていいんかい!、と逆に心配になった


日本中が敵に回るのは結構大変なんだよね




まあ大丈夫だろう


大人だし


と思っていたらとんでもないことを言いだした


取調室にケチをつけ始めたんだよ!





世の中には『格付け』なる番組がある


冠婚葬祭や料理の良しあしをクイズ形式で答える番組だ



そこでは成績がイイと一流の椅子に座れる


悪いとゴザに正座になる





大御所様は叩き上げの苦労人なので冠婚葬祭のマナーは完璧だった


なんども結婚式や葬式に出ていればマナーにも強くなるからだ




一方、料理はボロボロだった





大御所で高額納税者だと言っても下積が長かった


一流料理店よりもこってり系のラーメンの方が好きという庶民派


オマールエビの味なんて判るはずがない





と言う訳で一人ゴザに正座となりました




「いや~あれは酷かったね


心が折れるかと思ったね


テレビを見ている人は笑えるだろうけど


実際に座って見るとこう精神的にガンときましたわ


この歳になって新しい体験をさせて貰いましたわ」


笑顔で言っていた





「まあ自分からバラエティに出ることを決めたから笑い話ですけど


もしもあれが強制ならこの歳でも絶対に泣いていましたわ


たとえセットで目の間にライトがピカピカしているスタジオであったもです


それが本当の薄暗い取調室で


強制で


未成年がたった一人で


いかつい警官が二人がかりで


長時間責めてきたら大人でも耐えられないと思いますね」




大御所様はなにげに警察にトドメを刺していた



・・・こんなの放送して大丈夫なのか?と心配になってきた

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