表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶望奇譚  作者: 焼ミートスパ
第10章 アイドル様と企業のコラボ復習編
77/80

76 警察に喧嘩を売った黒幕は私です

「警察の取り調べは間違っている」


画面に映る俳優を見て私こと六菱一郎は満足していた


社長一派はさぞ困っていることだろう、と





私の家は江戸時代から続く商家だ


もっとも先々代が西洋式に拘り株式会社になったせいで実権はなくなった


残ったのは六菱という名とわずかな株券だけが手元に残った





いまでは六菱はなんの関係のない人間が我が物顔で仕切っている


わたしの先祖が苦労して起こし、大きくしたというのにだ





まあこれも先祖の見る目がなかったということで諦めるしかないと思っている


実際にお情けで六菱に就職できただけありがたいと言える


・・・他の財閥に行くと六菱の不都合な情報が垂れ流しになるからだろうと思う




目立たず大人しくという態度だったのが悪かったのだろう


どうやらかなり舐められたようだ





有名国公立大学出の学閥の社長派に嵌められた


某アイドルがニュースを読んでいる番組の不祥事の責任を押しつけられた



もともとニュース番組のスポンサーになるとか


某アイドルを出すとかの細かい所を決めたのは前の社長派の担当だ





移動したのをいいことに後任のワシに責任を押しつけてきた


創業家で株を持っているだけででかい顔をするな、ということだろう





自分達がそんなに偉いのか、と言いたい


高度経済成長期に有能が人間が必要になったため有名大学の卒業生を大量に入れた


その当時はそれでよかった


学歴=能力だったからだ





今では


学歴=プライドが高いだけで現場では使えない


になっている



それなのに役職にる数が多いというだけで威張っている




だったら真の実力というのを目に物みせてやろうじゃないか


六菱という名を最大限に使ってニュース番組を立ち上げて


連綿と有力な家と婚姻関係をしてきたのは伊達ではないのだよ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ