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絶望奇譚  作者: 焼ミートスパ
第6章 取り調べた警察官に人誅してみた
23/80

22 検事の失墜

「支部に行ってくれ」


検事正からそう言われたので


「なぜですか!」


と答えた検事わたしは正しいと思う



まあ上司に口答えをしたというのは社会人として間違っているのだが





ことの起こりは男子高校生の痴漢だった


現行犯逮捕されたのでそのまま書類を通した




まあ少々証拠が足りなかったのだが検事正じょうしから圧力がかかったのだ


「さっさと通したまえ」




上司に言われては従わなければならない


まあ上が責任をとるならばそれでもいいか


そう思ったのは組織人としては当然だった





司法は独立している?


そんなのは幻想だ


組織というか国の機関なので柵は山ほどあると言ってよい





型破りの検事なんてドラマの中だけだ


実際にやったら離島か僻地の支部に飛ばされて一生帰ってこれないんだよ




ところが今回は冤罪だった


そのせいで誰かが責任をとらなければならない


という訳で処理した検事わたしが支部に飛ばされることになった






「どこかからの意向で検事わたしに圧力を掛けた検事正じょうしのせいでしょう!」


と言いたいが言えない




面と向かって男子高校生に有罪を突き付けたんだから敵認定は仕方がない、のかもしれない




上司に喧嘩を売るなんてことはできないから支部に行ったら警察官で鬱憤をはらしてやろう


廻り廻って今回の冤罪を作った警察官に届くはずだ


警察官の世界は狭いんだよ

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