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絶望奇譚  作者: 焼ミートスパ
第6章 取り調べた警察官に人誅してみた
20/80

19 警察から喧嘩を売られたので買ってみた

「さっきと言っていることが違うじゃないか」


パソコンから音声が聞こえてくる





うん動画の最初はこれにしよう


言葉にインパクトがあるためボクはそう思った




大体、同じことを喋らされて毎回同じことを言うなんてできる訳がない


なにせあやふやな記憶を元にしているんだから




ところがそんな所に付け込んでくるのが警察というものだ





痴漢で捕まったボクに対して何度も同じことを聞いてきた


それもある時は話の最初から


またある時は話の途中から


そして驚いたことに最後から逆にというものあった





犯罪になれている犯罪者や警察官ならいざしらず、普通の高校生に理路整然とした話ができる訳がない


・・・平日の夕方にやっている再放送のジーパンを履いた検事だとか、変な髪形をして延々と喋りまくる弁護士ならできるかもしれんがな!




たぶん警察は望んだ通りの自白、つまり


「ボクが痴漢しました」


というのを引き出したいんだろう




だがボクはウソをつかないとうのがポリシーだ


両親からそう言われて育ったからな


だから警察官の脅しに屈しなかった





おかげで


『被疑者否認』


ということになったらしい




まあだからといって痴漢で捕まったことには変わりがなかったんだがな



と言う訳で警察に捕まったというだけで学校も近所もすべて敵に廻った




この半年間大変だったよ


どこに居ても犯罪者扱いだからな




ところがある日取り調べた警察官が自宅にやってきて言った


「冤罪だった」




ふざけるなと言いたいね


人の人生を潰しておいてその言いぐさはないだろう





「それで?」


と軽蔑の目で見返してやった





警察官はなんかふざけたことを言って帰っていったが、そんなことでボクの腹の虫がおさまる訳ではない




と言う訳でスマホで録音した取り調べの内容を使って告発動画を作ることにした





腐っても警察


動画を撮る隙がなかった訳である


・・・警察は本当に腐っているから洒落にならないよな




絵がないので取り調べをした警察官の似顔絵を書いておいた





まあ動画がない分、教師の場合と違って影響が少ないだろう


だがそれでもやらないという選択肢はないのだよ





蟷螂の斧という言葉ある


人は時として負けると判っていても戦わなければならない


ギャフンくらいは言わせてやりたい

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