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絶望奇譚  作者: 焼ミートスパ
第3章 ニュースキャスターに人誅してみた
11/80

10 番組を降板させられた

「君には番組を降りて貰う」


いきなりキャスター部の部長代理からそう言い渡された




「え?」


思わず声が出た


一体何が起ったのかまったく判らなかった




部長代理が手元のタブレットを操作して私に見せてきた


画面を覗き込むと





「サイテ―な人間だ」


「もうこの番組ニュース見ない」


「割と結構好きだったんだけどもう無理だわ」


「死ねよ、マジで!」


炎上していた




タブレットを借りてスクロールしてみると画面の一番上の動画にたどり着いた


動画を再生させると放送された私が映っていた





画面の半分では私が罪もない男子高校生を糾弾し


別の半分では女子高生を糾弾していた


そして最後にはこんなクズがボクの人生をボロボロにしたと顔を出して訴えていた






ニュースキャスターは原稿を読んだだけじゃないですか!」


大先輩の部長代理に思わず苦情を言った私は悪くないと思います





「そんなことは判っている」


部長代理は私の味方らしい




「でもなニュースキャスターは番組の顔だからすべての苦情が集まると思ってくれ」


当然と言えば当然の、非常識と言えば非常識な言葉がきた




理解できるけど理解できない不条理を感じた




こうして私のニュースキャスター人生が終わった

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