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絶望奇譚  作者: 焼ミートスパ
第0章 プロローグ
1/80

0 プロローグ、あるいはエピローグ

「心から申し訳なく思っています」


男性がそう言って頭を下げてVTRが終了した





「・・・とのことですが、水谷さんいかがでしょうか」


番組のMCがゲストに呼んだ水谷に聞きてきた




『犯罪評論家』と書かれた名札が置かれた机に座った水谷は憎々しげな表情を隠さず吐き捨てるように言った


「あいつらが反省す訳ないでしょう、やつらは自分のことしか考えてませんよ」




スタジオは沈黙に包まれた




それはそうである


ニュース番組とはいえ仮にも公共の電波を使ってTV放送されているのだ


公平性が求められている場で一方に肩入れした発言は許されない


そんな場で飛び出したが故、いや異常すぎて誰も止めることはできなかった





 

「大体涙流すのも自分可愛さからで


『こんなふうになって私可哀想』


って絶対に思ってますよ?


だって過去に涙流した犯罪者クズがその後出所して被害者に線香あげに行ったなんて聞いたことがないですからね


逆に本出して印税で儲ける方が多いですっていうか、一択ですね


俗にいう『やつら今頃笑ってパフェ食ってるよ』ってやつです」



毒舌を通り越して『毒』吐いていた





世間相手に喧嘩を売っているような態度ならば公共の電波を使っているニュースには絶対に呼ばれない


だが今までの特異な経緯から呼んだ上に毒舌を誰も文句を言えない存在


犯罪界のアンタッチャブル


水谷修二







物語はこの数年前から始まる

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