10、シラヌイの街
「ただいま戻りました」
ミクルとユーリが、王に謁見した。
その後に司が続いた。
「おお、戻ってきたか。ヨークの村はどうであったか?」
「ゴブリンと、魔王の手下のレイ・サンドルに襲われていました」
王は渋い顔をした。
「そうか、それで?」
「私たちでゴブリン達は倒しましたが、レイには逃げられてしまいました」
ユーリが言った。
「そうか・・・・・・」
王は頷いた。
「実は、アルカナ大陸でも魔物達が暴れているという報告があった」
王はミクル達に言った。
「今はまだ、他の大地へ旅立つときではない」
王の言葉にミクル達は頷いた。
そして少しの沈黙の後、王は言った。
「もう下がって良い」
ミクル達は黙礼すると、王の間から出て行った。
「城での訓練と、モンスター退治を行っていこう」
ユーリがミクルに言った。
「そうね、ユーリ」
ミクルは頷いた後、司に言った。
「司、貴方は基礎体力をつけないといけないわ」
「ああ、そうだな」
司も頷いた。
魔法をちょっと使っただけで、倒れてしまったことは情けなかった。
「それにしても、北のアルカナ大陸まで襲われてるとは思わなかったわ」
ミクルが言った。
「そうですね」
ユーリが答える。
「魔王の目的は何だろう?」
司が言った。
「さあ? 人間を抹殺することじゃないの?」
ミクルが忌々しげに言う。
「今日は、もう解散しましょう」
ミクルの提案に、ユーリと司が賛成した。
各自部屋に戻った。
司も自分の部屋に戻ると装備を外した。
「修行か・・・・・・」
司は一人呟いて、眠りに落ちた。




