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アラサーママ異世界奮闘記  作者: リーシャ
7/8

第7話






フハハハハッ


サメ倒したぜぇ!!!


にっくきサメもどき。

もう怖くないんだぜぇ。


マップをみると、結構離れたとこに、サメもどきの魚影がごぉ、ろく、なな、8グループ見えるけど、とりあえず、私を食ったと思わしきグループは殲滅しましたよ~。フハハハハッ







サメもどき……こっちの世界のサメは、よく見ると三つ目とか五つ目だし背ビレ1つじゃないし、口の大きさもおかしいし地球のサメが可愛く思える不気味さだった。


最初のレベル低い時は大変だった。砂地のサメでも、水の中で呼吸できたから、窒息が使えなかったから。


でも、トカゲの肉塊が使えたの。そのままじゃ食べないから私の血液を塗りたくってトカゲの角に刺して結界越しに出して釣り上げた。空中に飛び出したやつを水球に閉じ込めて、そこにトカゲ毒をブレンド。トカゲ毒で死ぬことはないけど短時間体を痺れさせることができる。

ゆっくりかかった一匹を結界の外に運びだしたら、さらに熱湯まで温度を上げた水球を口の中から体内に入れて、じっくり弱らせて。


サメもどきの中でも個体差があって、ボスは5メートルぐらいの大きさだった。他の個体は2~3メートル。私が最初に狙ったのは、2メートル弱ぐらいのやつだった。それ以上のやつは、まず私が作れる水球の中に収まらないし、レジストっつーの?レベルが違うせいかすぐに水球を壊されてしまった。


1匹倒すまでに、3日かかった。結界の外に引きずりだしたのは良かったけど、水球が解かれて、ママチャリの聖域の周りをぐるんぐるんと回られた。

幸い、2メートル弱ぐらいの大きさでは、ママチャリの下に潜り込んで突き上げるということが出来ないようで下に潜られても、地面がぐらつくぐらいだった。私を殺したのはもしかしたらボスだったのかも。

魔力がなくなったので回復するまでサメもどきとにらめっこを続けた。


外側からただ毒をぶっかけてもあまり効き目がなかった。試行錯誤を繰り返し、私自身が毒を飲んで、その血をかけることに行き着いた。(トカゲの毒が効かなくなってる食事情に少しだけ感謝した。少~しだけね)


サメもどきは毒血で死ぬことはなかったけど、動きが鈍くなった。そこで、私の腕をエサにした。サメの歯は腕に食い込んだが、小さいやつだったおかげで一回で引きちぎられることはなかった。サメが私の腕に食らいついている間に毒が回ってる私の毒血を直接サメに飲ませた。


更に痺れたようにサメもどきが動かなくなったので、サメもどきの体内に熱湯を流し込んだ。

何回も熱湯を流し込んで、やっとサメもどきは死んだ。


レベルが5上がった。


ドロップ品はとても鋭利なサメもどきの鰭だった。


血を流しすぎたのと、ここ何日かあまり寝てなかったのと、トカゲの毒を飲み過ぎたせいか体調が悪くなって、2日寝込んでしまった。回復魔法かけても毒血のせいか、かかりが悪かったのだ。


回復した次の日には2匹サメもどきを倒した。レベルがまた5上がった。


レベルが上がると、それまで傷さえつけれなかった氷のナイフが少しずつ通るようになった。夜中に、自分の血を撒き餌にし、サメを少しずつ刻んでいく私は、旗から見れば、少し猟奇的に見えたかもしれない。


5匹目からは初めて聖域から離れて対峙した。

聖域にすぐ逃げ込めるようにだから、まだズルいかもしれないけど、聖域ありきな戦いを続けたら、どこかで前に進めなくなるって気づいたから。


聖域がないと、ばんばんサメが攻撃してくる。なんとか避けても、サメの鋭い鰭がかすり、深い傷が出来る。それでも、私も直接触ることができて、氷のナイフで傷つけた傷から体内に熱湯を注ぎ込めることができるようになった。(トカゲ毒を自分に使うとデメリットが大きいのでなるべく使うのはやめました)目が弱点なようで、目に触れて(昼間だったから氷ナイフに魔力のほとんどを持っていかれた)氷のナイフを手のひらから出して切り込めば勝利は確実に。動きが明らかに鈍くなったので、また熱湯攻撃で最後までやっつけた。

レベルが上がってたから良かったけど、1匹目でこれやってたらブラックアウトして喰われ死んでたなぁと乾いた笑いが出たよ………


少し休んで、また夜になったので、夜中に更に2匹倒した。熱湯が大量には使えなかったけど、氷ナイフの精度が上がって3メートル級のサメもどきにもナイフが通るようになった。1匹は切り刻んで何とか大量出血で倒し、2匹目はレベルが上がったおかげか、大きな氷ナイフを作ることができて(もうナイフって呼べない大きさだけど氷ナイフで統一)首を切り落とすことができた。


7匹倒したあとにやっと警戒しだしたのか、サメが近寄ってこなくなった。


近寄ってこないのであれば、こちらから行くしかない。


私は意を決して、ダブルラインの結界内に入っていった。


すぐにボスと思われるサメがきて、聖域の下に潜り込んできたが、聖域が弾き飛ばされることはなかった。


私のレベルが上がって、聖域の結界もレベルが上がったようだった、3メートル級のサメもどきは大丈夫だった。

一番大きいボスに対しては不安だったけど、前回のように飛ばされても、瞬殺はされないだろうと思った。


自信はそこまでなかったけど。


私の血液を撒き散らすと、自分達のテリトリー内にいるためか近寄ってこなかったサメ達が聖域の周りを回りだした。まだ警戒してか表には出てこない。


でも、そんなのはもう関係ない。


マップにサメの姿が1匹1匹表示されている。

しかも、レベルが10上がった後、色分けされるようになった。

多分、私が簡単に倒せるのが青。少し難しいのが黄色。ボスは赤だ。


青色で表示されているサメに長い氷ナイフをタイミングを見て上から落として突き刺す。2匹命中。2匹外した。初めてやったから難しい。命中したうち致命傷を負わせた1匹に止めを刺す。もう1匹に集中して狙いを定めてまた氷ナイフを突き刺してやっつけたとこで、またレベルが1上がった。


死んだ時、どれだけレベル差があったのかってとこだよね。


さっき外した青色のサメ2匹に狙いを定め氷ナイフを突き刺した。なんとなく要領がわかってきた。氷ナイフを多数生み出して青黄赤関係なくぐるぐる回ってるサメ達全てに攻撃を仕掛ける。


赤のボスにはかすりもしなかったけど、そこでボスが本気になった。


ボスの口の中からビームが出てきて


えっ?ナニソレ……………


聖域が揺れた。


私の顔の前にビーム。


動けなかったんですけど。

し、死ななかった。聖域さん、ありがとう!


いや、ビームとか知らんし。


うわぁ。


3メートルのやつはビームとかなかったんですけど~?


怖ッ。やっぱサメ怖ッ!



》レイラは逃げるを選択した

》逃げられない

》ボスに回り込まれた



とか言ってる場合じゃないよ!!!


ビーム1発打つのに時間がかかるみたいで、チャージ中にばんばんボスが体当たりをしてくる。鋭い鰭と聖域がぶつかって、嫌な軋みを感じる。


貧血を起こしたように目の前が暗くなった。

手足が震えてガチガチに冷えて感覚が薄くなる。


私は、こいつに殺された………


何も出来ずに下半身が目の前に転がって自分の体が食べられた所がフラッシュバックする。


毒も熱湯も氷ナイフも効かない。

前にも後ろにも移動出来ない。


まだ早かったんだ。


唯一の守り……


ママチャリのハンドルを握る手に集中する。


何か………何かない?

ボス以外のサメもどき達は、さっきの一斉攻撃のあとから、かなり遠くを遊泳している。氷ナイフはあそこまで届かない。レベル上げもできない………


恐怖で呼吸が荒くなる。


何で、こんな怖い思いをしなきゃいけないんだっけ?

誰が悪いんだっけ?


「チェック。」


その自分の呟きに遠のいていた感覚が戻ってくる。


そうだ!チェック!


あいつへの怒りがもたらした魔法があった。

レベルが上がってから1回も試していない。


「チェェェェェェェェック!!!」


魔法はイメージ。

怒りと恐怖を全部拳に集めるイメージで。


ドコーッン!!!


ボスザメが吹っ飛んだ。


私は…………










前へ進んだ。


馬鹿だとは思う。

さっきまで恐怖にすくんでいた。

まだ早かったって後悔してた。


今のチャンスで1回逃げて立て直すのが正解だと思う。


でも、逃げたら折れると思った。

今あのボスから逃げたら、私はもうあの結界を越えてこの中に足を踏み込むことができなくなる。


私の道は前へしかないんだ。



ドンッ


聖域に衝撃が走る。


1発では倒しきれるハズもなく。


私のボスザメへの挑戦が始まった。
















フハハハハハハハハハハハハハハハッ


はぁぁぁぁぁぁ。


すみませんっ。変なテンションになりました。

ねぇ、ボスにまとわりつかれて倒すのに何日かかったと思う?


5日だよ。5日!

ねっ?変なテンションになっても私が悪いわけじゃないっしょ。

この5日で寝た時間、多分5時間あるかな?

やばすぎじゃない?


疲れすぎてウトウトするとボスが来る→ドンッと体当たりされて起きる→チェックへの恨みでどんどん威力が上がるチェック魔法でボスザメを遠くに殴り飛ばす→………その繰り返し。


私のレベルとママチャリのレベルが連動してるのはわかったけど、私の意識や気力とかとママチャリの聖域が繋がってはいないみたい。

良かった。マジで。


最終的には。


チェック魔法でビームが出ると思わしき喉を外側から何回も(いや、嘘ついた。何回かじゃなくて数十回)攻撃してビームを出なくして、弱点っぽかった目も攻撃してとにかく全身攻撃して真夜中一番冷える時間帯の氷ナイフで少しずつ切って血を流させて。


最初のうちは自動回復機能がついてるのかダメージいれてもすぐ回復してたのに、だんだん日が経つうちに回復するのが遅くなって一番回復が遅かった鰭の前部分に集中攻撃して氷ナイフで切り飛ばして、5日目の夜中に渾身の2メートルくらいの氷ナイフでそこに突き刺して止めを刺したのでした。


「ドロップ」


ねえねえ………


ドロップ品、サメ皮のロングブーツ出たんだけど?紐で編み込まれててかなりしっかりしてて履き心地も抜群。

私の足にぴったりの24センチ。フィット感良好。


ど、どーなってるの?


他のサメからは皮、肉、鰭だったから、絶対靴っておかしいでしょ。


ま、いーや……もう限界も限界。


ボス倒して更にレベルが6上がった。頑張ったかいがあった。


寝、寝る。おやすみなさい………









①サメに瞬コロされる弱さ→クリア

②靴がない→クリア

③痩せた→ラッキー

④ジーンズぶかぶか。右が喰われて短い→もう思いきって左を右の長さに揃えてみた。(どうせならブーツとセットでサイズぴったりのジーンズもドロップしてほしかった)クリアかどうかは微妙。ベルト欲しい………

⑤お湯の謎→解決


ちなみに殲滅したのは、たくさん寝て回復したそのあとです。


また1足、靴出ました。今度はサメ皮スニーカー。ん~?片方ずつサメが食べたとして、消化されてドロップ品へと繋がったとしてぇ。1匹でちゃんと右と左揃って出てくる不思議………異世界&魔法。深くは考えてはいけない………



そんなこんなで、私はダブルラインの結界を越えたのでした。















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