悪魔VS騎士編(12)
『なっ、全然役に立たないじゃないか!』
『おい、小娘、説明してもらおうか。』
『いいだろう。』
拓也達のもとへ戻ると、好戦していた。
『我々の負けだ。もう止めろ。』
フードの女は言ったが、囚人達は止まらなかった。そして、10分もかからなかっただろう。ほとんど、花月の功績だった。
そして、三人が全員倒して静かになってから、フードの女は話し始めた。
『お前、一条って言えばもうわかるだろう。』
光治は悩んだが、わからない。
『一条?』
『まだわからないか!!』
『私と秀、つまりクロウはお前に恨みがある。』
『じゃあ、三年病は!!!』
『三年病!?まさか!』
『そのまさかだ!私の名は幹。一条咲の妹だ!』
『お姉ちゃんは!!…』
最初は力強く、
『お姉ちゃんは…。』
次に出た言葉は泣き崩れそうなほど、か弱かった。
『お前が好きだった!!なんで!?なんでお前なんかに?葬式にだって来なかったくせに!!!なんで最期の手紙が最期の瞬間が、私じゃなくてお前なんだよぉーーーーー!!!!』
光治は答えられなかった。幹が泣く様を見てるしかなかった。ただぼうっとそこにつっ立ってるだけしかできなかった。他のメンバーも同じ。
そうして、警察に連絡し、この大きな事件は幕を閉じた。
数日後、光治と、メンバー達は咲の墓の前にいた。
一条 咲。ひとすじ咲く、か。お前はそのまんまだったな。どうせなら、ずっと咲いてほしかったよ。
みんなに今回の事件と咲の事を話した。
墓の前で祈る光治。他のメンバーはそれぞれ何を祈るのだろうか?
これからも、
彼らの前には次々と事件が襲ってくるだろう。でも光治一人では無理でもたぷ友好会なら、きっと、乗り越えることができるはず、きっと。
ようやく、長かった、たぷ友好会も終わりです。今までご愛読していただいた皆様、本当にありがとうございました。
一度に書いてしまった為、早く終らせてしまった感があるものの、完結できて、本当に良かった、と思います。いずれ、また続編を書きたいとおもいます。その時はよろしくお願いします。
次は石と意思についての話を書こうと思ってます。よろしければ覗いてみてやってください。
本当にありがとうございました。