悪魔VS騎士編(10)
光治が○○防波堤に行くと、フードを被った奴と、囚人のような奴らがたくさん、それと、明、舞、広梳、拓也がいた。両手を縛られているみたいだ。
フードの奴はフードをとると、こう言った。
『会いたかった。赤色の悪魔!!!』
外見はやはり、クロウと同じく、一、中学生にしか見えない。
『誰だ?お前は?何故ボス達もいる?』
『私は騎士。悪魔を殺すもの。何故?逃がしたからに決まっているだろう?仲間を助けて欲しいのなら、その荒れた海に飛び込め。』
『話を聞くな!光治!』
そう言うやいなや、拓也はボスに腹を殴られ、気絶させられた。
『わかった。』
『ダメだ、光治君。』
『光治!』
『キャー、イヤー。』
明、舞、広梳はそれぞれ叫んだ、が、光治は海に飛び込んだ。
『アッハハハ、これで私の復讐も終わり。姉さま、今、終わったよ。』
そういうと、フードの女は明達を解放するように言い、そして、去って行った。
『光治…。』
舞は両手で顔を覆い、涙をこぼし、
明はただ、絶句し、
広梳は
『あいつらしい最期だったな。』
と、勝手なことをぬかしていた。
そんな、広梳の両肩に後ろから両手がのっかった。
『おい、…ゲホッ、まだ死んじゃいねえ。』
『うわぁ、光治、ナンマイダブ、ナンマイダブ。』
『光治君!』
『光治!』
広梳は聞いた。
『どうやって…。』
『俺様が助けた。』
光治の後ろにはキザなポーズをとっている花月がいた。
『みんなで喜びあってる暇はねぇ、俺様は大丈夫だが、こんなにびしょ濡れじゃあ、風邪ひいちまうぜ。』
花月の一言により、一同解散、ということになった。皆喜んでいたが、一番喜んでいたのは言うまでもない、光治だった。生きてこられたこともそうだが、皆に会えたことに。
そして翌日、部会で話しあった。彼らをどうするか、そして、話し合いの結果、戦うことに決めた。戦って刑務所にいれることに。
行くのは、光治、光明、拓也、そして、芦来河。その晩、クロウに会った。
『待ってたぞ。』
そして、奴らの場所を教えてもらった。ただ、行くのは心の準備もあるので、明後日にした。
そして、翌日、土曜日。