悪魔VS騎士編(4)
暗くて良く見えなかったが、それが前を通り過ぎる時に、
『舞と広梳はもう…いない。』
と、言ったことで、カラスを身に纏い、さらに黒いフードを来た、人だと言うことがわかった。
光明はぞっ、とした。
ただ、ぞっ、とした。
その時、花月が、
―ご主人様よぉ、変わるぜ、いいな!―(花月)
光明の答も聞かずに変わり、黒く、動くものを追い掛けた。追い掛けたが、やけに黒い物体の移動するスピードが速い。花月は奴の直線上を走っており、このままいけば、ぶつかるはずだ。が、…すり抜けた。
―何!?―(花月)
気づけば、カラスが散っていた。目の前に舞うはカラスの羽のみ。
―奴自身は!?―(花月)
花月は家に着いてからわかったことだが、奴だけが、途中で別の道に行ったのだろう、と推測した。
光明は学校に行く気になれず、そのまま帰途した。
ちなみに光治と拓也もその日は疲れて、12時まで待つ気になれなかったので、明日実行ってことで、帰途に着いた。
『痛っ。』(明)
光明がクロウに会った日の朝のこと。
気がつけば、明は鉄格子のある、牢獄のような場所に放り投げられていた。
今まで気付かなかったところを見ると、何か、眠らされる薬品をかがされたようだ。
閉められた扉の前には見覚えのある、三人がいた。
『何故、お前らが…』(明)
リーダーらしき人物は髭がはえてて、以前とは違うナリをしているが、
『ハッ、獄での生活、てめぇらにも味合わせてやるよ。あの屈辱は忘れたとは言わせねぇぜ。』
確実に見覚えのある顔だった。
『これは復讐でやんす〜。』
そしてこの声にも、
『今度こそお前達も終わりです。』
この声にも。
以前の光景をフラッシュバックするように思い出す。
井の頭公園で、先代達の力を借りて確かに全員捕まえたはずだった。なのに…。
『なぜ、ここにいるっ!!ボス!!』(明)
ボスと呼ばれた男はふんっ、と軽く鼻を鳴らすと、明を見下した顔で見、
『我らが、大ボス、騎士様が脱獄に手を貸してくれたのよ。』(ボス)
『騎士様?』(明)
ボスの隣のチビが、
『偉大なる方でやんす。』(2)
又、チビとは反対のボスの隣にいる男が、
『そう、我らなど足元にも及ばない。』(1)
『まさか…、そんな奴が。』(明)




