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Mischief Of Destiny〜青年(9)

『大、久しぶりだな。』(健太)

『どうして、学校に来なくなったんだ?』(昭吾)

『それは…。』(時乃)


その後、二人は夜の7時まで話して、帰った。そして時乃はどれだけ心配されているのかが、心に染みてわかった。だが、それはさらに時乃を苦しめていた。


二人が帰った後。

『花月、お前だな。』(時乃)

―ああ。―(花月)

『なんで二人を?』(時乃)

―会わせてやりたかった。お前だって、二人に会って、何も感じなかったわけじゃないだろ?―(花月)

『心配なんかされても!!、僕は何もできないんだ。』(時乃)

―何か起こそうと思わなねぇのか?あれだけ心配されても!!!―

明らかに花月の最後の一言には怒りが入っていた。

時乃は、キレた。

『いいだろう、僕の本音をお前にぶちまけてやる。』

―へっ、上等だぁ。―

『僕は!、もう、キモい、にやけている、しんしょう、死ね。これらの言葉を聞きたくないんだよ。あの二人が僕を学校に行かせたいと思っているのなら、こねずみを腹をすかした猫の集団の中にほっぽりだそうと思っているのと同じことなんだよ!!こねずみはどうなる?ずたずただよ。僕も、そうなんだ。』

『僕は、弱い人間だ。すぐくじける。そして傷つきやすく、すぐ壊れる物は貴重なんかじゃない。クズなんだよ。

僕、ほんと、もう死にたい。生きるのに値しない。

死ぬってことは他の全てを犠牲にするってことなんだ。過去、未来、現在。お金、趣味、恋人、兄弟、両親、友達。嬉しいこと、楽しいこと。死にたいってのはそれらを犠牲にしてまで思う、強い想いだ。でも僕は死にたいが死にたくない。自然が好きだから。死にたいのに、死ねないんだ。この辛さもわからないだろう。』

時乃は怒鳴るようにこう言った。



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