光明の活躍その7
光治は一瞬振り向いて、
『お前のせいだよ。』(光治)
と言った。
―俺のせい!?―(拓也)
次に拓也は明の元へと行く。そして、
『喧嘩の原因は…俺なのか?』(拓也)
と、真剣な顔つきで聞く。明ははっきりと、
『違う。』
と言った。
次の日の休日、
光治は塁と遊ぶ約束をしていた。そして、光治の家に塁が来た。
光治は話す。
『塁、俺、たぷ友好会、抜けた。』(光治)
塁はひどく驚いていた。
『えっ?何でですか。』(塁)
『明と…喧嘩して。』(光治)
光治の顔が暗くなって行くのが塁にもわかった。
『どんな風に喧嘩したんです?』(塁)
光治は塁に話した。
『それは光治君が悪いと思いますよ、私は。』(塁)
『え?悪いのは、拓也だろ?』(光治)
塁は溜息をつく。
『どうして、自分を正当化するかなぁ。よく考えてみてください。明君の態度が変わる前に光治君は何て言いました?』(塁)
『え?あ、あれか!』(光治)
『そう、あれが明君を傷つけたんです。謝って来て下さいね?』(塁)
『はい。』(光治)
光治はしょんぼりしてたが、その実、答がわかったことで嬉しかった。
光治が塁と会ったその日、明はケントに呼び出され、喫茶店に入って行った。
店の中に入ると、ケントがすでにいた。
『よ!』(ケント)
『…ケントさん』(明)
『たぷ友好会解散するって?』(ケント)
明は驚く。
『何故それを!』(明)
『そーゆーことは自然と耳に入ってくるものさ。』(ケント)
『実際には責任者の交代して僕があの部を抜けただけですけどね。他の人は知りません。』(明)
『そうか、嫌になったから他の奴に責任押し付けたってか。』(ケント)
『そういうわけじゃ…。』(明)
『何が嫌だったんだ?』(ケント)
『光治君は、自分のことしか考えてない。危なくて、みていられない。正義感が強すぎる。』(明)
そして、明は抜けた日から今までのことを全て話した。
『お前は、一人の少年の幸せを壊そうとしていることに気づいているのか?』(ケント)
『え?光治君のことですか?』(明)
『違う、光明って奴のことだ。それほどまでに努力していたってことはみんなといて幸せだった、楽しかったってことじゃないか?それを壊すということは光治がしていること以上に最悪なことじゃないのか?』(ケント)
明はショックを受けた。






