光明の活躍その6
とだけ言った。
広梳が、
『光治!!』(広梳)
と言うと、
元気のない声で、
『…うるせぇ。』(光治)
と言い、そっぽを向いた。舞は、
―明君が戻らないと光治は無理かな。―
と思い、明に聞いてみる。
『明君、』(舞)
すると、明はいきなり席を立ち、どこかに行ってしまった。明が閉めた教室のドアの音の大きさは光明に絶望を感じさせた。
休日、光明は家の近くにある石の階段の上で座りながら悩んでいた。
っと、そこに誰かが階段を走ってのぼってくる音が聞こえる。
だが、光明は体育座りで下を見ている。
空は雲ひとつない青空だった。光明はこの空さえ気付かない。
『よっ!』
光明は顔を上げた。
『拓也君?』(光明)
『確かクラスメイトの…光明、だったか?』(拓也)
拓也はランニングをしていたようで、顔から汗がしたたり落ちている。よくみると、シャツもビシャビシャだ。
『どーしたの?』(光明)
拓也は150メートルはあろうかという階段をのぼりきったというのに、息をほとんど乱してない。
『お前こそ、どうしたんだよ。』(拓也)
光明は事情を説明した。
『ほお?あのアホと明が喧嘩した?』(拓也)
『うん。』(光明)
『成る程、お前は二人に戻ってきて欲しいわけだ。』(拓也)
『うん。』(光明)
『わかった、俺もあのアホの元気のない顔を見てみたい。ちょっと、ちょっかい出してみるよ。』(拓也)
『え?、それって…。』(光明)
『勘違いするなよ、ただ、ちょっかい出すだけだ。 』(拓也)
そう言うと、拓也は又、走って行った。
そして、学校の日、休み時間に拓也は光治に会いに行こうとした。
…が、途中、廊下でばったり出会った。
『よう。』(拓也)
拓也があいさつしたにもかかわらず、光治は
『今はお前と話す気はない。』
と言って、過ぎ去ろうとした。
拓也は光治の肩を掴む。
『待てよ。』(拓也)
光治は拓也を睨む。
『なんだ?』(光治)
『お前、喧嘩して、あの部、抜けたんだってな。』(拓也)
拓也は含みのある笑いをしている。
『なんだ?笑いに来たのか?』(光治)
『そうだ。』(拓也)
光治は拓也の手を振り払う。
『ほっとけよ。』(光治)
そうしてまた、去ろうとする。
去り行く光治に、拓也は
『何で、そうなった?』
と、聞く。
今日もちょっとサービスしちゃいます。
と、いうより、あと少しなので。




