始まり編その4
『まあ、教えられたとしてもこいつに80点以上とらせるなんて無理ね。だってこいつ、頭にかなりがつくほどの単細胞だもん。』(舞)
『おい……。』(光治)
『まあまあ、僕に任せといてよ。』(明)
…テスト一週間前、学校の放課後にて
『で、どーやって俺にテストで平均80点以上とらせる気だよ。まだ何にもしてねぇじゃん。』(光治)
『いまからいまから♪明日には答がでるよ。』(明)
『…???』(光治)
その日の夜、
カタ…カタカタ。(パソコンのキーを押す音)
『フフフ、これで…。』(???)
カタ。(ボタンを押す音)
ブー、ブー、ブー(パソコンの画面から)
『くっ、なんで…。やはり外部のパソコンからはアクセス不可か。』(???)
次の日、
『で、どうなったんだよ、お前の作戦は?』(光治)
『ああ、ゴメン、あと一日待って。五日でも十分間に合うからさ!』(明)
『???』(光治)
その日の夜、学校の中、夜ひっそりと動きだすひとつの影が…。
『ふー、閉門まで待ってたかいがあったよ。(トイレで)』(???)
(もう学校には誰もいません。)
…パソコン室
カタ…カタカタ
『今度こそ!』
カタ。
ブーブーブー(パソコン画面からの音)
『パスワード?何故だ?あっ、そうかソフトをいれ忘れた。』
ウィーン(ソフトをいれる音)
『これでどうだ!』
カタ。ピンポーン(パソコン画面からの音)
『よし、つながった。これでメインコンピューターからの情報を自由にやりとりできるぞ。』
カタ…カタカタ。
そして…
『よし、これで完了。これで光治君は80点以上とれるぞ。…おっと、このままじゃあ、使用記録が残っちまう。消去してっと。』
カタ。
『これで良し。』
そして翌日の朝。(学校で)『おーい、光治くーん。』(明)
『おう、明。どうした?(早弁(当)中)』(光治)
『どうした?じゃないよ。はい、これ。』(明)
明は光治にA4プリント数まいを手渡した。
『何これ?』(光治)
『テストの答えだよ。』(明)
『は?…マジで?お前って何者?』(光治)
『僕はパソコンに関してはプロ級だと自負してるからね。このくらいわけないよ。』(明)
『…お前ってすごい奴だったんだな。とにかくサンキュー。これで平均100点も夢じゃねーぜ。』(光治)
『…そんなことしたら疑われないかい?』(明)