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光明編その6

『フンッ、そんなこと知ったこっちゃねぇ。ようはあいつが俺に勝るものがあるのかどうかって事だ。男の約束に唾をつけるとはお前もそうとうのカスだな。』(花月)

『……。(こういう事はあいつのためにならないってわかってる。でもあいつの頑張りにこたえてやりたいんだ。)』(光治)

『だがっ…』(光治)

『黙れ!!カスッ。これ以上ガタガタぬかすと殺すぞ!!』(花月)


そう言って花月は去って行った。

『…。』(光治)


そして次の日

『今なら花月に勝てるものがあるよ。』(光明)

というので、放課後、部会で集まった。

『いったい、何ができるというんだ?』(広梳)

『いいからみてなさいよ。』(舞)

『それはこれだ!』(光明)

『そっ、それは。…縄跳びじゃねえか。』(光治)

『だ、大丈夫。きっと認めてくれるよ、ね、光治君。』(明)

『………。』(光治)(顔をそむけた)

『いいから見ててよ。』(光明)

光明は二重跳び、二重あや跳び、後ろ二重あや跳び、と順にしていった。

『どう?』(光明)

『………』(光治、明、広梳)

『ま、まあ、花月はできないかも知れないし、代わってもらいましょうか。』(舞)

…そして、

『俺はクズの中で一部始終をみていた。あんなもの、やる必要もない。』(花月)

―逃げるのか?花月―(光明)(念話)

『なんだと、俺様が逃げるだと?ハッ、そこまで言うなら俺様に勝てる算段はあるんだろうな。いいだろう。のってやる。』(花月)

―上手い。うまく自分の土俵にのせた。―(舞)

『やるのね?』(舞)

『ああ。』(花月)

『本当にやるんだな?』(広梳)

『くどいっ。』(花月)

『(やったね。これなら勝てるかも。)』(明)(光治に向かってのひそひそ話)

『(いや、たぶん……。)』(光治)

『フンッ。』(花月)

花月は縄跳びをもつと、部屋の天井につきそうなくらいジャンプし、光速で縄跳びをまわし始めた。そして着地した時には皆ポカーンと口をあけたまま動かなかった。

広梳は口にくわえていたタバコを落としていた。

『俺が見ただけでもご、五重跳び以上はしていたように見えた。』(広梳)

『八重跳びだ。』(花月)

『八重跳び!?????』(舞)

『あ、ありえない。』(明)

『…人間では勝てる奴はいねぇような気が。』(光治)

『これでも俺様はかるーくやったんだ。わかったか、これが俺様とクズの差だ。わかったら二度と俺様に指図するな。』(花月)




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