ラブレター編その3
明は望遠鏡で覗いている。
『笑っている場合じゃないわよ。なんとか邪魔しないと。』(舞)
『しっかし、ジェットコースターは邪魔のしようがないんじゃないか?(タバコ吸いながら)』(広梳)
『いーえ、なんとしてでも邪魔させてもらうわ。』(あずさ)
『どうするんだ?』(広梳)
舞は広梳と明の肩をしっかとつかんでこう言う。
『そ・こ・は、あんた達の出番よ。』(舞)
『え?』(広梳と明)
『でもジェットコースターでどうやって…』(明)
『あれ?あの人は?』(あずさ)
あずさは見たことのあるような人影を見つけた。
『どうしたの?あっっ!』(舞)
『あれは…芦来河!!(広梳)
芦来河君!!』(明)
…そして、(4人は芦来河のところに行った)
『ん!?誰だい君達は?』(芦来河)
『どうしてあんたがここにいるのよ。』(舞)
『…質問しているのは僕なのだが―妹がここに遊びに来てるって聞いてね。連れ戻しに来たんだ。』(芦来河)
『うそつけ、妹を心配して来たくせに。』(舞)
『なっ、うそじゃない。芦来河家はだいだいエリートだ。本来こんなとこで遊んでる余裕なんてないのさ。…で、君達は誰だい?』(芦来河)
『たぷ友好会の…』(舞)
『ああ、光治君が入っているあのダメダメクラブのメンバーかい?』(芦来河)
『ちょっ、ダメダメクラブって』(舞)
舞が芦来河にいきなりかかるところを広梳が制した。
『力を貸してほしい。』(広梳)
『…という事なんだ。』(明)
『光治君のデートを邪魔する為に手伝って欲しいって―。嫌だね。こちらにはこちらの事情が………』(芦来河)
『いいから来なさいよ、あんた。』(舞)
『クッ、やめろっ。襟を引っ張るなぁ〜〜。』(芦来河)
…そして
『じゃあ、いいか、俺が計算して明がパソコンで確かめたこの紙にある通りに物投げてくれ。』(広梳)
『何故僕がこんなことを…ブツブツ。』(芦来河)
『このタイミングと角度で正確に投げられるのはおまえしかいないんだ。』(広梳)
ビュッ、
芦来河は石を投げた。
『よし!角度は完璧だ。…あとはタイミングだが、本番でやってもらうか。』(広梳)
…そして、
『投げるものはこれよ。』(舞)
『これ………でいいのかい?』(芦来河)
ゴーーーーーー、
『あ、ジェットコースターがきたわよ。』(あずさ)