ラブレター編その2
『話は聞いていたわ。その作戦、わたしもまぜて。』(あずさ)
『わかったわ。じゃあ、この四人で頑張りましょう。エイ、エイ、オー!』(舞)
『お〜』(明)(やる気ない)
『お、…おう』(広梳)(やる気ない)
『オー!』(あずさ)(やる気ある)
…そして、日曜日、ここはパラダイスキングダム(遊園地)。
四人とも変装している。
『本当にパラキンに来んのかぁ?』(広梳)
『あたしの情報網よ。まず、間違いないわ。』(舞)
『あっ、来たっ。あの二人じゃない?』(あずさ)
『舞さんの情報網って………一体?』(明)
『しっ、何か言うわよ。』(舞)
…光治の視点から
塁がやって来た。
『おーい。』(光治)
光治は手を振っている。
『はぁ、はぁ、はぁ、待ちました?』(塁)
塁が小走りによって来る。
『いや、それほどでも…。』(光治)
『よかった。それと来てくれてありがとうございます。』(塁)
『どういう事?』(光治)
『来ないんじゃないかってずっと心配してたんです。』(塁)
『はは、無用の心配だよ。君みたいな可愛い娘の頼みはことわれないさ。』(光治)
観察していた四人組は同時期に同じショックを受けた。
―キャラ変わっとるー。―
『光治君ってお世辞がうまいんですね。』(塁)
―…本当なんだけどなぁ。―(光治)
『で、どこに行こうか?』(光治)
『え…とー、私はぁー、やっぱあれかな。』(塁)
『ジェットコースター?………マジで?』(光治)
みるみるうちに光治の顔が青ざめる。
『乗れないんですか?』(塁)
『いや、乗れないこともないけど。』(光治)
『じゃあ行きましょう。』(塁)
…そして
カタカタカタカタ、(ジェットコースターが坂を上る音)
ゴーーーーーー、(下る音)
『ぎゃあああああああ。』
『キャアーーーーーーーーー。』
(上は光治、下は塁)
(塁は楽しんで悲鳴をあげているが光治は本当にこわがって悲鳴をあげている図)
そして終わった。
『もう一回乗りましょ。』(塁)
『…マジで!!』(光治)
『やっぱり…無理してません?』(塁)
『え・う、う、ううん、無理なんかじゃ、全然無理なんかじゃないよ。』(光治)
光治の顔は真っ青だ。
…そしてもう一度、
『ぎゃあああああああ。』(光治)
そして終わり、
『じゃあ、もう一度。』(塁)
―ああ〜、一体何回乗る気なんだこの娘はぁ〜。―(光治)
…そして
『ぎゃああああああああ』(光治)
舞達の視点、(ジェットコースターの下にいる)
『あははははははは。楽しくやってるみたいだね。』(明)