ラブレター編その1
とある日、学校裏にて。
『付き合ってください。』
『えっ!(ドキッ)』(光治)
『じゃあ、詳細は手紙に書いたんで。』
そう言って女の子は走り去ろうとする。
『待ってくれ!君の名前は?』(光治)
『あたし塁、竹林塁です。(走ってふり向きながら)』(塁)
『あ、ちょっと、君は…あの時の…。』(光治)
塁は去って行った。
それはちょうど舞が植物に水をかけようと学校裏に来たところだった。←(光治と塁がいたのと反対の所)
『見たわ、見てしまったわ、光治が告白される?うーん、これは……おもしろくなりそうね。』(舞)
そして部会の後、
『じゃーな。』(光治)
『またねっ。』(舞)
『じゃーね。』(明)
『じゃっ。』(広梳)
光治が帰った後、舞は明と広梳を呼び止めた。
『ちょっとちょっと、』(舞)
『何だよ、俺達の襟引っ張んなって。』(広梳)
広梳はタバコを吸いながら話す。部屋が臭くなると悪いので窓は開けてある。
『舞…さん?く、首絞まるっ。』(明)
『あ、ごめん。それより大ニュースよ、光治が告白されたのよ。』(舞)
『マジ?』(広梳)
『ホントに?そうかぁ〜、光治君にも春が来たかぁ〜。』(明)
『光治がなぁ。あの女ベタの光治が…。どこまでもつかな。…で何をたくらんでいるんだ、お前は?』(広梳)
とたんに舞の顔がにやける。邪悪に微笑んだ、ともいいかえられるかもしれない。
『あ、バレた?もちろん邪魔をするのよ。この三人で。』(舞)
『…悪魔だ。』(明)
『何か言った?』(舞)
『…いや……何も。』(明)
『俺はパス。そんな事してるほど暇じゃねーんでな。』(広梳)
『僕も。やる気になれないよ。』(明)
『あらっ、あんた達に拒否権はないのよ。』(舞)
『どーゆう事だ?』(広梳)
『タバコの事、バラしてもいいの?停学どころか退学なるかもよ。』(舞)
『うぐっ、汚いぞ。』(広梳)
『明君はこのことにのってくれないと学校のメインコンピューターに不法アクセスしたこと、バラしちゃうかな。』(舞)
『なっ、何故それを!?記録は完全に消去したはず。』(明)
『あたしの情報網つかえば簡単よ。それより、このことにのってくれるの?くれないの?』(舞)
『のります。』(明)
『チッ、しかたない。』(広梳)
『やった。じゃあ決まりね。』(舞)
そこに部室の戸をガラッと開けて誰かが入ってきた。
『待った。』(???)
『あずさ!?まだ残ってたの?』(舞)