芦来河編その4
『君も騒がしいね。そんな大声ださなくても聞こえるよ。もちろん返事はOKだ。後悔するなよ。』(芦来河)
…そして約束の日、
『勝負は?』(芦来河)
『もちろんケンカ一本勝負。この前の続きだぜ。』(光治)
『頑張ってください。』(女の子)
『何故君が?』(光治)
『僕が君に負けたら、謝らなければならないだろ?』(芦来河)
『あ、なるほど。』(光治)
…そして、
『じゃあ、この前のおさらいからだ。連の巻、無限の創美苑。』(芦来河)
ダダダダダ。突きの連打がくる。おそらく芦来河にとっては基礎の技だろう。
光治は一撃をくらったあと、芦来河に密着した。
『これでどうだ。』(光治)
『ハハッ、君はバカかい?これじゃあ、君も攻撃できないだ…ハッ(気ずいた)。』(芦来河)
『ところがどっこい、こちらも無駄に特訓してねぇんだよ。』(光治)
光治は密着した状態から芦来河を投げ飛ばした。
芦来河は投げ飛ばされながら、空中で体勢をたてなおした。ザザザザー、(土と靴がすれあう音)
『クッ、なるほどね。まさか密着した状態で…。…やるね、じゃあこれは?集の巻、夢幻の風遊乱』(芦来河)
―頭を狙ってるな―
光治は芦来河の技をよけた。
ダダダダダ。
―これは一箇所に何度も突くような技か。―
『なるほど、これはよけるか。じゃあ、僕の得意技…』(芦来河)
『そう何度も攻撃されてたまるか、くらえ。』(光治)
会心の一撃、しかし芦来河はよけた。
『速の巻、万杖の夢幻昇』(芦来河)
ダダダダダ。光治の目では捕らえられない連打が来る。
…速い、全く見えねぇ。だが、
全てヒット。
しかし光治は後ずさりしつつも持ちこたえた。苦しそうな顔をしつつも余裕ぶってこう言う。
『フフーン、身構えれば耐久力には自身あるんだよね、俺は。』(光治)
『…まさか。これまでも。』(芦来河)
芦来河は驚きのあまり呆気にとられている。
『これで最後だ〜〜〜。』(光治)
ドカッ。
渾身の一撃。
芦来河、1800のダメージ。芦来河はふきとんだ。
『クッ、僕の負けだ。』(芦来河)
芦来河は女の子のところに向かい、ぶっきらぼうにこう言う。
『悪かったな。』(芦来河)
『あ…いえ。』(女の子)
そう言って、芦来河は去って行った。
『チッ、なんでぇ、あのヤロウ。』(光治)
『あの、ありがとうございました。』(女の子)
『あ…いや。(照れてる)』(光治)
『じゃ、また。』(女の子)
女の子もそう言って去って行った。
『また?』(光治)
…そして部会、
『…そこで俺がパンチを決めて勝ったってわけ。』(光治)
『ヘ〜、すごいじゃないか。』(明)
『どーせ、ずるしたんでしょ。』(舞)
『いや、でもよくやったよ。』(広梳)
『ずるなんかしてねぇ〜。』(光治)
芦来河編完結
ここいらで各キャラクターの人物設定を。
光治…ケンカ番長?
舞…性悪女。うわさ好き。情報通。
明…オタクっぽいがオタクじゃない…かも。パソコンに優れている。いい奴。
広梳…バカな天才(利用されるし、キレるともの事を考えずに先に行動するタイプだから)、忠義な奴。いたずらの神。
芦来河…なんでもナンバーワン?(光治に負けたからそうではないかも。)
かっこつけ。
塁…活発な少女