広梳編その6
『フフフ、金は手入れた。あとは十何年か前俺達の邪魔をしてくれた奴らへの復讐だ。』(ボス)
『いつやるんでやんす?』(2)
『明日だ。』(ボス)
…そして明日、(休日の昼)
光治は家で寝ていた。
と、そこにマシンガンでも撃ってるかのようなおとが近づいて来る。
光治は
―うっせーな―
と思いながら窓を見る。
『ん!?』(光治)
光治は窓から空を見た。ヘリコプターが色つきの粉をまいていた。やがてそれは空中で文字となった。
〈今すぐ井の頭公園に来い。たぷ友好会!〉
…そして井の頭公園へ行く途中で、舞と明に会った。
『見たか、あれ。』(光治)
『見た見た。何をする気何だろう。』(舞)
『とにかく行くしかないよ。』(明)
『でも何の準備も無しに行ったらどうなるかわかんねぇぜ。』(光治)
『でも来ないと周りの奴らに被害を及ぼすともあったわよ。』(舞)
『うそとも思えないよ。相手が相手だからね。』(明)
『…そんなのあったっけ?まあ、行くしかないか。』(光治)
…そして
『ここだな。』(光治)
茂みの中から誰かがでてくる。
『よく来たな。』(広梳)
『広梳(君)!!』(たぷ友好会のみんな)
広梳の後ろからぬっ、とボスと1と2がでてきた。
『俺達もいるぜ。お前達が俺達の事をさぐっていたのは知っていた。』(ボス)
『用件はなんだ。』(光治)
『なぁに、簡単なことです。ただ、元デブ友好会の方々をここに呼んでくれればいいだけですよ。』(1)
『嫌だと言ったら…。』(舞)
『んー、そうだな。』(ボス)
ちょうどよく猫が通っていた。ボスはその猫に手榴弾を投げつけた。
ボムッ。
『こうなる。』(ボス)
『…ひどい。』(舞)
『もうお前らの家族に的をつけているのでやんすが…、念のため人質をもう一人、そこの女がいいでやんすかね。』(2)
舞は人差し指で来いという合図をした。
『何?』(光治)
『幸運を祈ってるわ。』(舞)
そう言って舞は光治に握手をした。
…そして光治達は公園を後にした。
『舞の奴、なんで握手なんてしたのかと思ったら、』(光治)
『何か手渡されたのかい?』(明)
『盗聴器からの音を聞く機械だよ。…広梳のバックに貼ってあるから意味ないと思うんだが…。』(光治)
『いや、前に彼らの武器を使えなくしてもらう前に僕が舞さんに盗聴器を渡してたんだ。もしかしたら、舞さん、自分の服に貼っているのかもしれない。』(明)
『なるほどな。スイッチをいれて見よう。』(光治)
『そうだな―
『おっ、聞こえる、聞こえる。』(光治)
―3、やはりお前も奴らについて行け。』(ボス)