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なんでこうなったのだろうか。
一昨日美緒ちゃんに言われていた彼氏さんを今日紹介するからって放課後にいっしょに一昨日行ったレストランに来たのはいいんだけど
「なんでお前がいる……」
そんな風に不機嫌に言われたところで私も困っている。
「違うでしょ翔」
そう言われて余計に不機嫌になっているあの男性がいた。
「えっ何よ、灯也。知り合いなの?」
こんな風に美緒ちゃんも言うもんだからきっとこの前の話を知らないのだろう。まぁ私もいっていないからだけど。
「とりあえずさ、翔。言うことあるでしょ」
そう言われたあの人は不機嫌そうに口を開く
「んなにビクビクすんなよ。」
そういわれると余計に怯えてしまったようで
「俺が謝ろうとしてんだから、下ばっか見てねぇで目ぇあわせろ!」
なんて怒鳴られてる始末
「とりあえず、私にも説明していただけるわよね?」
そう美緒ちゃんが言う。
あっこれ静かにキレてるパターンだ。
結局 松村さんが話を聞きながらキレそうになる美緒ちゃんをなだめながら、掻い摘んでこの前のことを説明してくれた。
「じゃあ、とりあえず翔さん言うことは?」
謎に美緒ちゃんが椅子に深くもたれかかり流し目で問う。
そんな姿も嫌味にならずサマになってしまうもんだから美緒ちゃんはすごい
「一応俺ら先輩なんだけどな...」
なんて松村さんはアハハと笑いながら言う
「わかってるよ。けど自己紹介からってもんだろ。」
「まぁそれもそうね」
「だからなんでお前が偉そうにしてんだよ」
「あら?私が舞香の親友だから。それ以外にある?」
「おーい。話の趣旨変わってきちゃってるよ」
意外と息があってる気がする、この3人。
いてもいいのかな。邪魔になってないかな。
なんて考えてると翔さん?がこっちへ向かい直った。