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イギリスに立つ

時期としては二年生9月あたり?

ーイギリス ロンドン 某国際空港ー


多くの人々が行き交う中、一人の男が現れた。


黒のタンクトップ、ブラウンの迷彩模様のジーパン、サングラス。茶色のキャリーバックと迷彩模様のリュックサック、そして銃を象ったネックレス。


・・・そう、彼の名は。


「・・・イギリスに来るのも久々だな」


鷹の灼眼こと、当夜・エルベルグ。





〜一昨日〜


prrrr・・・prrrrr・・・


「ん?・・・国際電話?」


ガチャ


「Hello?」


国際電話なので一応英語で挨拶する。


「Hello当夜!元気かい?」

「ん?父さんじゃねぇか!?どうしたんだよ突然」


電話をかけてきたのは現役イギリス市警警部、ニコラス・エルベルグ。当夜の父親だった。


「ああ、実は大事な用事があってな」

「なんだ?俺に関わるとなると・・・魔狩関連か?」

「ビンゴだ。最近イギリスでは魔物の目撃数が増えてきていてな。我々警察や現地の魔狩もフル活動してはいるのだが、中々減らなくてな・・・当夜にも増援として来て欲しいんだ。行き帰りの賃金や、イギリスでの生活は私が補償しよう」

「ん〜別にいいけどよ・・・俺だけでいいのか?」

「流石に複数となると私でも補償ができなくなるからな・・・それにお前はある意味集団より強いからな」

「ある意味、て・・・分かったよ。どんくらい滞在すればいいんだ?」

「最低一週間、長くて一ヶ月といったところかな」

「りょーかい。明日先生と仲間に言っとくわ。んで夜に出れば朝には着くだろ。賃金は何時もの口座か?」

「うむ。振り込んでおこう。では待っているぞ」


プツ


「・・・イギリスねぇ・・・」

「ねぇ?」


当夜は近くにとてとてとよって来たちっこい自分・・・とーやんを抱き上げる。


「・・・お前もいってみてぇか?イギリス」





〜そして現在〜


「街並みも変わらねぇな・・・」


ロンドンのビル街を当夜は歩いていた。


「ねぇ?」

「んー?懐かしきイギリスだからな。・・・にしてもプチの技術本当にすげーよな・・・」


背中のリュックサックからとーやんが顔を出す。


なんととーやんはずっと飛行機にいる間リュックサックの中にいたのだ。プチが作り上げた特殊な服で検査も通ってしまった。


「ねぇー」


当夜の呟きにとーやんが反応する。と言ってもいつものように手旗がないので伝わらないが。


「えーと・・・父さんは日本語学校でありながら魔狩の養成校でもあるヴィクトリア学園に来い、て言ってたな・・・確かこっちの方・・・」


当夜が地図を持って歩いていたその時。




キャアアァァァァア!




「ねぇ!?」

「悲鳴!?こっちか!」


丁度進路方向から悲鳴が響いた。




「はぁ、はぁ・・・何が起こってる?」


辺りでは叫びながら人々が逃げ惑っていた。


「すいません!一体なにがあったんです!?」


*英語で喋ってますがぶっちゃけメンドいので日本語で書いてます*


「ま、魔物が!湧いてでやがった!」


*此方も英語です。*


「やっぱりか・・・!」


当夜はネックレスに手をかけ走り出す。


「お、おい!そっちは危ないぞ!」


そんな制止の声を聞き流しながら。


「シャアァア!」


「リッパーか・・・敵は5体・・・」


当夜は物陰から敵と数を確認した。


リッパーとは甲殻類と呼ばれる種に属する魔物。鎌の様な鋏を持つ、二足歩行するエビ型の魔物だ。


中型魔物に属し、単体ではそれ程脅威になるわけでもなく、特に群れるわけでもない。堅牢な甲殻を持つ甲殻類の中ではわりかし討伐し易いのだが。今回は何故か群れをなしていた。


「さて・・・ん?」


魔武装を展開しようとしたその時。一体のリッパーが吹っ飛んだ。


(何事!?)


突然の事に一瞬戸惑ったが。


(あ・・・そういや近いんだったな、ヴィクトリア・・・)


「敵は一体ではそこまで強くない!各個分断して撃破せよ!」

「「「「ラジャー!」」」」


直ぐに現地の魔狩だと気づいた。


「くそ、もうすぐ日本から増援が来るというのに・・・!」

「私たちでなんとかするしかないわよ!ほら、来るわよ!」


その日本からの増援は直ぐそこにいるのだが。


(・・・なんとかなりそう、か?)


見た感じ順調にリッパーを討伐している。


そして五体のリッパーを全て討伐した。


(へぇ・・・なかなかチームワークがいいじゃねぇか)


当夜が感心していた。その時。


コポポ・・・


(ん?あの泡は・・・!まずい!)


「え?アーフィ!後ろ!」

「ふぇ?き、キャアァア?」


「フシャアァア!」


リッパーは緑色の泡から湧く。つまり、また数体湧いて出たのだ。


アーフィと呼ばれた女性は他のメンバーより少し離れた位置にいて、今の奇襲で尻餅をついてしまった。


そしてリッパーの鋏がアーフィに振り下ろされようとした。


その時。


「じゃあな」


ドガン!


「フシャア!?」


ドガン!ドガン!


「フシャア・・・」


バタ


「え・・・?」


「怪我はねぇか?」

「え、エト・・・ニホンノカタデスカ?」

「あ、日本語喋れるのか。流石は日本語学校だな」

「ア、アリガトウゴザイマス・・・」

「礼には及ばんよ、えっと、アーフィ・・・だったか?」

「ハイ!アーフィ・アリアンヌ、トイイマス」

「アーフィ、ここは俺に任せとけ。お前は他のメンバーと合流して他の魔物を討伐してくれ」

「ハ、ハイ!」

「あ、それと」


当夜はリュックサックから彼?を取り出した。


「こいつを頼む」

「ハ、ハイ?」

「ねぇー」


そしてとーやんをアーフィに手渡した。




「アーフィ!無事か!」

「は、はい!」

「ねぇーねぇー」

「・・・アーフィ、それは・・・?」

「えっと・・・彼が頼む、て・・・」

「彼?」


「さて、リッパーはジェリコで頭を狙えばワンショットワンキルできたな・・・」


当夜は特殊技能(スキル)武装変更(ウェポンチェンジ)でデザートイーグルの小型版であり、ベビーイーグルとも呼ばれる拳銃、ジェリコとタクティカルナイフを取り出す。


ウェポンチェンジも今では10種類ぐらいのパターン呼び出せるようになり、クイックチェンジもできるようになった。


「んじゃ、ちょいと楽しませてくれよ?」


ニヤリと笑って当夜は引き金を引く。


灼眼の鷹による、海老狩りが始まった。

こちらも不定期更新になるかも(汗)尚、オリキャラ募集はしません。

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