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布団ごと  作者: ぬたろう
3/4

合いの手



はい、ありがとうございます。



神様!とか言ってみたけど、これが愛の手ですか?

今まで都合の良いときだけ、神頼みしてました。


神の助け!


イケメソ発見!

勝ち組!



歩き続けて、周りは草原。と、変化がなく今日は野宿の可能性が…なんて思い始めていたが、人間発見しました。



そして捕獲される私。


あれ?

助けに来たんじゃないの?


「言葉わかります?私、危険じゃありませんよ?人間、人間です。アイアムぴーぷる」


心許ない英語力と、両手を上に上げ、身振り手振りで対応してみるが、腕から足までをグルグル巻にされる私。

布団ごと巻かれているせいか、痛くは無いが。


しかし、この状態で待っている未来は、平和であるはずが無いに決まっている。

自由に動くのは口のみ。



「ちょっと、女子をグルグルに巻くなんて、いくらイケメンでも駄目だと思う!イケメンだからってなんでも許されるとか思うんじゃねぇぞ!」



どんなに喚こうと、やつの動きは止まらず、上から下までしっかりと巻かれた。

その間、(イケメン)は一言も話さず、無言のまま。

はらりと耳から落ちる黒髪がなんとも色っぽい。

よく見ると、目の色が新緑の様な明るい緑。鼻筋も通っていて、日本人顔ではない。


ううん、どうみてもイケメン。きっと無口な大型ワンコ攻め。じゅるり。


「って違う!そうじゃない。私はただの、しがない25歳独身、名前は川上(かわかみ) 八汐(やしお)、性別女の子なちょっぴり腐ってるだけだってば!なぜにこの対応?!悪いことはしてない、善良な一般人だし、人違いです!」



日本語が通じてるのか分からないまま、奴に言い続ける。

ちらり、とこちらを見たがすぐに視線はそらされ、八汐は荷物のように、持ち上げられた。



「に、人間なら言葉をはなせ!」

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