表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/24

クリスマス特別編2025(後編)

クリスマス特別編、後編です。

【光と明香】



「い"や"だあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!ま"だあ"そ"ぶう"う"う"う"う"!!!」


「光くんは明日も部活があるの!明香も明日は学校でしょ?」


「や"す"む"う"う"う"う"う"!!!」


「ダメです!終業式なんだから、大切なお話がいっぱいあるんだからね!」


「と"も"だち"に"き"く"う"う"う"う"う"!!!」


「明香!…ごめんね、光くん。」


「い、いえ…」


俺は荒井 光、中学1年生。


今日はクリスマス。…ということで、隣に住んでいる小学生、加賀 明香ちゃんの家でクリスマス会を開いていたのだが…


(ど、どうしよう…)


俺は今日が終業式だったのだが、小学校は明日が終業式、しかも明日は朝から部活があるので、今日は帰ることにしたのだが…


「や"だや"だや"だあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」


…とまあ、それを知った明香ちゃんが現在泣きじゃくり中なのです。


うーん…どうしよう…そうだ!


泣き疲れたのか、勢いが減った明香ちゃんに、俺は話し掛ける。


「明香ちゃん!」


「光くん…」


「今日は出来ないけど…明香ちゃん、金曜日にお泊まり会、しよ?」


「…ほんと?」


「うん、俺の家で…土曜日は俺、予定無いし…ね?」


「…する。」


明香ちゃんはすっかり泣き止み、「約束だからね!」と言って自分の部屋へ戻っていった。


さて、帰ったら母さんを説得しないとな…


ーーー



「…ってことがあったよねー。」


「…忘れて…」


俺は隣で座っている明香に昔話をしている。


あの頃泣きじゃくっていた本人…明香は手で顔を覆っている。


今日はクリスマス。2人でお酒を飲みながら思い出話をしている。


「…こうやって、来年も2人で過ごせたら良いね。」


俺はふと呟いた。俺達の左手薬指には指輪がはめられている。


「…じゃないよ。」


「え?」


「2人…じゃないよ…」


「え…?」


明香は自分のお腹をさする。


「…3ヶ月…だって。」


そう言えば…!今日、明香はお酒を飲んでいない…!


え…!つまり…!


俺は明香を優しく抱き締めた。



来年は、もっと楽しいクリスマスになるかもしれない。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



【海斗と碧】



「クリスマスデートをしよう!」


「えっ?」


俺…三浦 海斗は今、つい先日付き合い始めた碧さん…増田 碧さんの家に来ている。


何故かはわからないが、碧さんのご家族に気に入られた俺は、こうしてよく碧さんの家に遊びに来ている。


デートか…良いな。でも…


「碧さん、もう年が明けてるよ?」


そう、もう既に年は明けており、始業式も始まったのである。


俺の問いに碧さんは答える。


「いいの!まだ1月上旬!もしかしたら、残骸が残ってるかもしれないじゃん!」


「残骸って…」


「…だって、本当はクリスマスにデートしたかったけど…終業式に告白したから、なんかクリスマスは有耶無耶になっちゃったし…」


碧さんの発言に、俺ははっとする。


「もしかして、あの日のお出掛けの約束って…!」


碧さんは恥ずかしそうに頷いた。


そう、俺達が付き合い始めたのは終業式…23日の夜。当然予定なんて組んでるわけもなく、24日はそれぞれで過ごしたし、肝心の25日は…


「結局、お互いのお祝いで有耶無耶になっちゃったじゃん!」


「そう言えばそうだったね…」


「だから!デートに行きたいの!初詣は行ったけど、クリスマスはまだ行ってないし!」


「…そうだね。クリスマス探し、しようか。」


俺がそう言うと、碧さんは指を鳴らして「やった!」と言った。


なんかこう…デートを喜んでもらえるのって良いな。



ーーーーーーーーー



「まあ、私たちが行くのって…」


「ショッピングモールだよね…」


ということで、今俺達はショッピングモールに来ている。…んだけど…


「見事に正月気分だね。」


「…だよねー、うっすら思っていたけど。」


クリスマスの後はすぐにお正月が来るから当然ではあるけど、ショッピングモールはお正月の残骸だらけだった。


「…いや、でも!探せばあるかもしれない!」


…碧さんは諦めてないみたいなので、俺も付き合おう。




ーーーーーーーーー



ということで、ペットショップにいます。…何故?


「もしかしたら、ワンちゃんがクリスマスのコスプレをしてるかもしれないし!」


「ああ、なるほど。」


確かに、可能性はあるな。と、思いながら犬の方を見ると…


「…鏡餅だね。」


「何でえ!」


「お正月だったからね。」


「うう...海斗くん!次行こ!次!」


「う、うん...」



ーーーーーーーーー



ゲームセンターです。…まあ、ペットショップよりかは理由がわかりやすいね。


「サンタのぬいぐるみとか、あるでしょ!」


…と、碧さんは言ったものの…


「無いいいいぃ…」


「見事にアニメ関係のグッズばっかりだね。」


「もっと季節感出しなさいよ!」


「ここのゲーセンは当日くらいしか季節感無いからね…」


「仕方がない、次に行こう!…の前に、海斗くん。」


「どうしたの?」


「…ちょっと遊ばない?」


「!…良いよ!」



ーーーーーーーーー



「あったぁ!」


ついに見つけました。クリスマスの残骸。…残骸って言い方はちょっとあれだけど…


見つけたのは雑貨屋さん。星とサンタさんのストラップだ。


「じゃあ早速買お!お揃い!」


「えっ!」


お、お揃い!?いや、でも…恋人同士だったらあるのかな…?


「…ダメ?」


俺の彼女が可愛すぎる。その顔は反則過ぎる…!


「良いよ。勿論。その…さっきのはびっくりしたというか…」


「びっくり?」


「か、可愛いな…と思って…」


やべえ、つい言っちゃった…碧さんの反応を見るのがちょっと恐いな…あれ?


「碧さん…?」


「…待って…今のは反則。」


「は、反則って…何が?」


「その…可愛いって言うの…恥ずかしいから…にやけちゃうから…ダメ!」


「う、うん...」


…俺の彼女可愛すぎない???


幸せすぎる…生きてて良かった…!


その後、俺達はお揃いのストラップを買った。


…それと一緒に、俺は碧色のストラップも買った。キモいかもしれないが、なんとなく彼女に関係するものを付けたかった。


…翌々日に、碧さんが海をモチーフにしたストラップを買ったのを知ることとなるのは、別の話。



ーーーーーーーーー



ということで、碧さんの家に帰ってきた…帰ってきたって言うのはちょっと違う気がするけど…まあ良いや。


「クリスマスパーティーだ!」


碧さんの部屋でささやかなクリスマスパーティーが始まった。


チキンとケーキが売っていたので、俺達はそれを食べながらおしゃべりをする。


食べ終わると、碧さんが俺に話し掛ける。


「ねえ、海斗くん。今日…うちの両親、帰りが遅いんだよね。」


「う、うん…言ってたね…」


「それで…弟は友達の家に泊まりに行ってるんだ…」


「そ、そうなんだ…」


そ、それって…しばらく2人っきり…ってことだよね…!


「だからさ…いっぱい…可愛いって言って良いから...」


「…え?」


「そ、その…!人前だと恥ずかしいけど!ふ、2人っきりだったら!」


「可愛い。」


「…っ!」


「碧さん…めちゃくちゃ可愛い。」


「ま、待って…!」


「碧さんが良いって言ったんじゃん。」


「い、言ったけど…!」


「た、たくさん言うから…覚悟してください…!」


「は、はい…」



その後、ご両親が帰ってくるまで、たくさん可愛いと言ったのは、言うまでもない。




おしまい

甘い話って良いよね…大好物です。


今年の更新はこれで最後です。

来年もよろしくお願いいたします。


ー裏設定(みんなのきょうだい編)ー


光くん、明香ちゃんは1人っ子。


海斗くんは2歳差の姉、妹が、碧ちゃんには7歳差の弟がいます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ