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「〜♪」
シャワーを浴びながら歌を歌う。
いつだって、どこだって。迷惑にならない場所でなら練習をしないといけない。
「よう、調子はどうた?」
「うなゃぁ!!」
最近は教室でも、寮内でもなかなか気軽に話せなくなってた久々に聞いた気がする氷翠の声はここじゃないところで聞きたかった。
全裸の私にパジャマの氷翠。
私は普通に恥ずかしいけど、隠す物もなくたた奇声をあげるしかできなかった。
「ああ、ごめん。そんなに驚くとは思わなかった」
「驚いたけど。いきなり入ってきた事とかにね!」