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穴があったら入りたいです。
何ともピンク色な妄想をしてしまった自分に赤面してしまう。
翡翠はのぼせたと勘違いしたのかテキパキと私のお世話をしてくる。
『もういいよ』と言い出すタイミングを逃した私はされるがまま。
その、普通にセンシティブな所まで丁寧に拭かれてしまった。
「翡翠ってさ、世話焼きだね?」
「そうかな?そうかもな。姉弟多いから」
なるほど、だから体拭くのとか、髪梳かすとか上手いんだなぁ。
なんかいたせりつくせりで気分が良くなっちゃう。
「ありがとうね」
「ん、こっちこそだ。ありがとう」
「な、なんだか照れるね……」
「だな、柄でも無い。けど、悪くもない」