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「ねぇ!貴女!」
横から劈くような喚き声をかけられる。
仰け反るように耳を抑えながら見れば、これまたいかにもな「キャラ」を作った人だった。
きっと、ツンデレとかを目指してるんだろう。
その顔はつり目で自信満々の顔。
けれど、身長がデカイ。プロデューサーくらいあるんじゃないだろうか。
なんというか、似合わない。
「呼ばれてるよ太陽」
「あ、私か〜」
バッチリ目が合っているけれど、知らぬ存ぜぬで太陽に擦り付けようとする。
太陽は天然なのかヘラヘラして私の前に出る。
その太陽を押しのけてツンデレキャラさんが私の前に立ち塞がる。
「私は、貴女に声をかけたのよ!」
「……助けて」
プロデューサーはもうとっくのとうにどっか行ってた。
次事務所行った時シバく。絶対。