表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/120

30

「じゃあ、歌って」


無邪気に無茶振りをされてしまった。

首を傾げ、どうしたの?やらないの?と問われているみたいだ。


「……や」


やらないよ、恥ずかしいし。意味もないでしょう?

そんな言葉が喉の奥に引っかかった。


見透かしたように太陽はもう一度言う。


「歌って」


カッと顔が熱くなる。ドッドッドッと心臓が跳ねる。




「あはは!下手っぴだ」


渾身の勇気を振り絞って歌った感想はなんとも悲しいものだった。

声は掠れ、所々音程はズレて聞かせられる歌では無かった。


うちしがれるように膝を折る。


「でも、私の歌だよね?発表もしてないのによく歌えたね」

「え?好きな物はすぐに覚えられるよね?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ