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「もっどりましたー!」
「た、太陽さんっ!時間、時間ですよ!」
食べきれなかった綿菓子を持ったまま事務所に戻ると焦った様子のプロディーサーが太陽の荷物を持って待っていた。
「ねぇ、着いて行ってもいいかな」
街中を見て、それっぽい人は居た。
私もやるんだ。なら、見ていたいと思った。
そのチャンスは誰にでもあるものでは無いと思う。
「もっちろん!さぁ行こう!」
「良い機会かも知れません。アイドルが歌うだけでは無い。他の仕事もある事を知っておいて損は無いでしょう」
「プロディーサーさん!早く早く!遅刻しますよ!」