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しばらくの静寂の後、スタッフが慌てて駆け寄る。
その中にはスーツの人も居て、プロデューサーが付いているんだと思った。
当然か。あんなにも妖精みたいな見た目の子、ほっとく訳が無い。
きっと凄まじい争奪戦が集またんだろうなあと勝手に想像していた。
「ねぇ、ソフィー」
「なんでしょうか」
「凄くもたついてない?」
ステージ上であの子を運びもせずに、周りをウロチョロするだけで何がしたいのか。
「ちょっと行ってくる」
ソフィーが何かを言いかけたけど、それを聞く前に声が届かない所へと駆け足だ。
駆け寄ると視線がギュンッと集まって全員が「助かった!」と顔に描き始めた。
何だ何だ何だ?




