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何畳あるか数えたところ、畳15枚。
広い。旅館だぁ!という滅多にないシュチュエーションにテンションがフツフツと上がっていく。
背の低いテーブルの上には菓子折やお茶。
テレビの横にはなんて言うか分からない空間があって、掛け軸がかかってる。
窓際の謎のスペースもあって、歩き回ってしまう。
「夢って旅行初めてなの?」
あまりにも子供のようにはしゃいでいるからか、太陽がそう聞いてくる。
荷物は部屋の隅に置いて座椅子に座ってポットからお湯を注いでお茶を入れながら。
振り返って思い出してみる。
はて、どうだったかと。