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「お世話になります。1人分追加をお願いします」


浴衣姿の旅館の人が出てきて挨拶もそこそこにプロデューサーがそう言った。


事前に言っていたことじゃなかったんだと驚く面々。

いくらなんでも急だし、失礼じゃ……と思ったけど、旅館の人は快く承諾してくださった。


「え、こんなあっさり通るものなんだ……」

「この時期は宿泊人分が前後することは多く、それを了承済みで『アイドル達に』貸切にしているんです」

「という事はここの宿泊客って」

「イベントの期間中はアイドルとそのプロデューサーのみです」

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