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ある程度、確認事項をしっかり詰めて、私達は自由時間となる。
はしゃぐつもりは無いけど、はしゃげる空気でもない。
全員必死で明日に備えてる。
「あれ、そういえば私達ってなんてグループになるのかな」
「あ?あー。あー」
ふと気になって京愛に聞くと、京愛もそういえばと言った感じ。
蒼ちゃんに視線を向けても、フルフルと首を横に振るだけ。
パンフレットをみても、個人名やグループ名こそなっているけど出演順という訳でもないから、私達では照らし合わせれない。
「プロデューサー……」
「自分らが名前把握してないのウケんな」
「うけるー」
「ウケないよ……。はぁ、プロデューサー探さないと……」
今いま、離れたばかりだからすぐ近くにいるはずとぐるっと見渡しても、もう居なかった。
代わりに、1人のアイドルがこちらに歩いてくる。
私たちを見てるっていうか、私を見て歩いてきてるんだけど!?