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「姿勢から正す。ひたすら腹に力を入れて歌うこと」
そこから氷翠のスパルタのレッスンが追加された。
私はただのイエスマンとして、言われたことを言われた様に出来るために同じことを何度も何度も繰り返した。
京愛達のレッスンでは、「なんか、歌上手くなったよな?」と言われるまでには成長していた。
なんせレベル1はレベルが上がりやすいからね!
目に見えてわかりやすいからね!
夜に寮に戻ると、氷翠はもちろん最近は百花も一緒に追加レッスンをしてたりする。
お礼になってるか分からないけど、私は氷翠のダンスを見本通りに訂正しまくった。
出来ることはそれだけ。下書きに沿って書く。
下書きからズレてる所を一々止めて修正してを繰り返す。
氷翠は引きつった笑いでこう言った。
「意趣返しじゃねーだろうな」と。
失礼な。
「愛情だよ」