表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/120

9

「そ、そう。私は朝日夢」



あまりの元気さにつられて自己紹介をしてしまった。

仁王立ちの彼女とは正反対に自信もなく、それどころか戸籍以外何も無く、冬の寒さに凍えるような姿勢で雑路の雑音に紛れそうな声で言うのが精一杯だった。


田舎者の芋女の事なんてどうでもいいだろうに。

太陽の脳みその容量を使わせてしまい申し訳ない。


どう転んでも泥まみれ。一寸先は闇な私とは住む世界は違うだろう。


「あーーーーーー!!!!」


またしても大きな声で叫ばれる。

本日2度目は真正面からさっきよりも大きな声量だった。


周りもさすがに何事かと注目しているようだった。そこで私は力つきた。


バタンと倒れる寸前に何かがクッションになってくれた事。


多分事務所の窓から誰か覗いて慌てて引っ込んだ事。


人集りが出来たところで誰か来た事は薄れゆく意識の中で最後に見た事だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ