第九十九話 最後のお見舞い
公平はみるみる回復し、食事もとれるようになった。
「明日からリハビリね。真野・・・」
「先生・・・ごめんね・・・迷惑かけて・・・」
「ええ。今まで沢山助けてもらったから、そのお返しね。」
コンコン
ドアをノックする音が聞こえた。
「どうぞ!」雪が答えた。
「先生!!」
お見舞いに来たのは輝と亜紀だった。
「公平!元気そうじゃん!」輝が言った。
「おう。お見舞いありがとなっ」公平は笑顔で返した。
「公平・・・荒井先生・・・本当にごめんなさい・・・
私・・・どうしてあんな事したのか・・・」
「亜紀!もういいから」公平が答えた。
「公平!お前が眠ってる間にもここで言ったんだけど、
俺たち付き合ってるから」
「そっか」公平は亜紀を見て答えた。
「亜紀・・・輝の事・・・好きなの?」続けて公平が聞いた。
「うん。公平よりもね」
「そっか・・・」
「うん」
「明日からリハビリなんでしょ?」亜紀が聞いた。
「あ、うん」
「頑張ってね!荒井先生が毎日来てるみたいだし、私たちはもう来ないけど」
「ひどいなっ」公平は笑った。
「じゃあ公平!また学校でな!」輝が言った。
「あ、うん!」
輝と亜紀は部屋を出ようとした。
「亜紀!」公平が呼び止めた。
亜紀が振り返った。
「ありがとう。来てくれて」
「うん」
「輝!」
「何?」
「亜紀の事・・・頼むな」
「ああ。当然だろ。もう二度とあんな事はさせないよ。じゃあな!公平!」
「おう!サンキュー!」
二人は病室を出て行った。




