97/102
第九十七話 公平の身体
二人は病室の中で眠る公平の前にただ立っていた。
「僕・・・どうすればいいんだろう・・・」
「わからない・・・」
「あ!また・・・!」
公平は身体の左半分が点滅したようになり少しずつ透けていくのを見た。
「先生!僕、大丈夫かな!?」
「ええ!大丈夫よ!きっと大丈夫!」
「うん・・・うっ・・・」
突然公平が苦しみ始めた。
「え?真野?!どうしたの?大丈夫?!」
「先生・・・身体が・・・締め付けられるみたいに痛い・・・」
公平はその痛みに耐えきれずに座り込んだ。
「え・・・真野・・・どうしたら・・・」
「うっ・・・うーーっ!!!」
「真野!!!」
「うわーーーーーっ!!!!」
その叫び声とともに公平はその場から消えた。
雪はベッドに眠っている公平のそばへ駆け寄った。
「真野!!真野!!そこにいるの?!ねえ!真野!!」
だが、10分経っても公平は目を覚まさなかった。




