表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
荒井雪   作者: うきみ
77/102

第七十七話 超能力

「先生!逃げて!」

「うん!」


公平と雪は児島の部屋を出て急いでエレベータへと向かった。

「あ・・・だめ!エレベータが・・・」

「先生!階段!!」


そして慌てて階段を走って降りた。


下まで降りて、二人は駅の方へと走って逃げた。


「はあっ、はあっ、はあっ・・・」雪はもう走るのが限界だった。

「待って・・・真野・・・もう無理・・・これ以上走れないわよ・・・」

雪はその場で足を止め、両膝に手をついていた。


「先生・・・」公平は雪の方を振り返った。


「いくらなんでも・・・はあっ・・・こんな外で・・・はあっ・・・

 しかも教師よ・・・はあっ・・・誰が見てるか分からないのに・・・

 ここまで追っては来ないわよ・・・はあっ・・・はあっ・・・」

息を切らしながら雪は公平に言った。


「そうだね・・・」公平はその場に座り込んだ。




「はあっ・・・はあっ・・・」


「大丈夫?先生・・・」


「ええ。大丈夫。でも・・・あんな人だったなんて・・・」

「僕も驚いた。」

「とてもじゃないけど、信じられない。」

「先生・・・明日からどうすんの?嫌でも学校で会うよ。」

「ええ。訴えてやろうかしら。」

「だめだよ!証拠がないし。それにまた変な事されたりしたら僕・・・お願いだから

 あの人には関わらないようにしてよ!」


「真野・・・」


雪は必死で訴える公平の目を見ていた。


「わかったわよ。それにしても・・・さっきのって・・・何なの?」


「うん。僕にもよくわかんないけど・・・もしかしたら・・・

 超能力的な力があるのかな。前にもあったし・・・」

「前?」

「うん。前、電車に乗ってて突然急停車したことがあったでしょ?覚えてない?」

「ええ、覚えてる。」

「その時に、網棚の上にあった金属のバッグが小さな女の子に当たりそうになって、

 僕、止まれ!って思ったら・・・そのバッグ急に方向を変えて落下したんだよね。

 まあその時は偶然かなって思ってたんだけど・・・」


「そうだったの・・・」


「でもきっと強く念じないと物が動いたりしないと思う。」

「そう・・・まあ・・・そう簡単に物が飛び交っても怖いわよね。」


「・・・・・・」公平は雪を見た。


「ぷっはははは!!」公平は笑い出した。


「何?私何か変な事言った?」

「だって!こんな時に・・・そんな冗談言わなくても・・・」

「え・・・?冗談言ったつもりないんだけど・・・あは・・・そうよね・・・

 おかしいか・・・ははは」


二人はしばらく笑っていた。

通りを歩く人が雪を見て変な顔をしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ