第七十六話 反撃
「エレベータで7階に上がって下さい。そこの703号室ですから。」
「わかりました。」雪は電話を切った。
≪ピンポーン≫
ガチャ
「あ、児島先生。」
「荒井先生すみません。」
「いいですか?入らせて頂いても・・・」
「ええ、どうぞ。」
児島は静かにドアに鍵をかけた。
公平はその様子を見ていた。
ん?何か変だな・・・
公平は児島の顔を見ていた。
「矢野さん?!迎えに来たわよ!一緒に帰りましょ。」
返事はなかった。
「矢野さん?」
「・・・・・・」
「児島先生、矢野さんは・・・?」
バンッ!!
突然児島が雪の腕を引っ張り、壁へ突き飛ばし押さえつけた。
雪は背中を強く打ちつけた。
「児島先生・・・!何するんですか?!矢野さんは・・・?」
「そんなのいるわけない。わかんなかったのかよ。案外騙されやすいタイプなんだな。」そう言って児島は雪の首元を手で押さえた。
「え・・・?」
「俺さー、一つの学校で必ず女教師の裸の写メ撮るって決めてんだよね。はっはっはっ。大丈夫だって。襲ったりしないからさ。ただのコレクション。協力して下さいよ。」
「な、何、それ・・・」
「あんた可愛い顔してるから。俺のタイプだしさ。」
公平はそれを見て児島に殴りかかろうとした。
が、その手は通り抜けてしまった。
「くそっ!こんなやつ僕が人間だったらボコボコに出来るのに!何で生霊なんだよ!」
真野・・・
「先生!!いつものお得意のみぞおちだよ!」
「だめ・・・無理・・・力が強すぎて・・・」
「じゃあ膝蹴りだよ先生!」
雪は膝蹴りをしようとしたが児島が近づきすぎて出来なかった。
児島は更に力を入れ雪は動くことが出来なかった。
「そんなに抵抗しなくても。これで気持ちよーく眠れるから。」
小島が何かをポケットから取り出そうとした。
真野・・・・!!助けて!!
「真野!!助けて!!」
雪は思わず叫んだ。
「真野・・・?やっぱお前らそういう関係?」児島は言った。
「真野!!助けて!!」
公平は児島をにらみつけ、震える拳を握りしめた。
ピシッ
何かにヒビがいく音がした。
「僕の先生に・・・」
ピシッ ピシッ
真野・・・
雪は児島に押さえつけられながらも公平の方を見た。
「僕の先生に・・・」
ピシッ ピシッ
ピシッ ピシッ
「触んなーーー!!!!!」
バリーーーーーン!!!
その瞬間、児島の部屋の窓ガラスが割れた。
そして、その破片は真っすぐ児島の方へ向かって行った。
飛んできたガラスは雪を掴んでいる手の甲を攻撃した。
「痛てっ!!」
児島は雪の手を離し血が流れる右手を押さえて言った。
「な・・・何なんだ・・・」
そして再びガラスは児島の顔をめがけて飛び、その頬を刺した。
「うゎーーーーーー!!!」
児島は雪から離れ、その場にうずくまった。




