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荒井雪   作者: うきみ
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第七話 朝勉

次の日の朝公平は早く起きて学校へ行った。

上靴に履き替え階段を上がり廊下に出て教室に近づくと

数人のクラスメートの声が聞こえてきた。


あ・・・だよね・・・結構みんな来てるんじゃん。


ガラガラッ


公平は勢いよく教室のドアを開けた。

「おはよー」

「あれ?公平早いじゃん。めずらしー・・・」成績上位の輝が言った。

「うん・・・とりあえず勉強。」

公平の後から亜紀が入って来た。

「あれ?亜紀も?」

「あ・・・うん」

続けて雪が入って来た。

「お、先生!来たじゃん!ラッキー!聞いてこっ」輝は教科書を持って雪の所へ行った。

席に座った公平はとりあえず教科書を開き、雪をじっと見ていた。

     ・

     ・

     ・

     ・

1時間目の授業の準備の為、雪は教室を出た。

公平はすぐに席を立ち、雪を追いかけて言った。

「先生!今度ラーメン食べる日いつ?」

「そんなのわからないわよ。あ・・・今日勉強見てあげられなくてごめんね

 また明日早く来て。」

公平は返事をせずに教室に戻った。


あ・・・傷つけちゃったかな・・・?一応約束だったし。


雪は公平の後姿をしばらく見ていたが、そのまま廊下を歩いて行った。


次の日もその次の日も公平は朝早く来ることはなかった。


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