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第五十話 目覚まし時計
数日たっても、公平は呼吸器をつけたままだった。
雪はその姿を傍らで見ていた。
真野・・・こんなことになるなんて・・・あなたの笑顔・・・
いつ見られるの・・・?
そして雪は自宅へと帰って行った。
「ただいま。」
「お帰り・・・雪。ご飯できてるわよ。」
「うん。食べる。」
「頂きます。」
雪は母親の作った夕食を口にはしたが、あまり箸は進まなかった。
「雪?」
「え?あ・・・」
「大丈夫?食欲無いの?どうなの?生徒さん。」
雪は首を横に振った。
「そう・・・顔色良くないわよ。もう少し食べたほうがいいわよ。」
「うん。」
「かなり疲れてるんじゃないの?食欲ないんなら、もうお風呂に
入って休んだら?」
「うん・・・そうする。ごめん、お母さん。」
雪はその日は早めに眠ることにした。
次の日――――――
≪リーーーーーーーーーーン!!!!≫
目覚まし時計の音が雪の部屋に鳴り響いていた。




