第三十三話 デートの誘い
キーンコーンカーンコーン♪
「先生ー!!」
・・・ほらほらまた来たっ!・・・・
「な・・・何?・・・真野・・・」
「先生!明日デートしようよ!」公平は笑顔で言った。
「は?そんな事、出来るわけないでしょう。」
「だって明日は土曜日なんだから先生も休みじゃん。」
「土曜日でも教師はクラブやら何やら忙しいの!」
「じゃあ日曜日!」
「そんなのダメに決まってるでしょう!」
「えーーーなんでーー?いいじゃん。」
「あなたは成績が悪いんだから!勉強してなさい!」
「ちぇっ・・・」
「あーーー今日も終わったあ!!」雪は職員室で伸びをしていた。
「荒井先生!」教頭が雪に声をかけた。
「はい。」
「今日時間ありますか?たまにはみんなで飲みにでも行こうかと思って
いるんですが。」
「あ・・・すみません。最近なんだかんだで通ってる空手をずっと休んでて、
昨日空手の先生から電話がかかってきたんです。それで今日は行くって
言っちゃって・・・」
「え?空手なんかおやりになるんですか?」
「ええ。護身用に・・・」
「ああ、世の中物騒ですからね。じゃあ頑張ってきて下さいね。」
「あ、はい。」
雪は帰る支度をして職員室を出た。
よし。帰ろ。あ、その前に、トイレ・・・あ・・・道着じゃまだわね・・・ここに
置いとこっ・・・
雪は空手の道着が入ったカバンを廊下に置いてトイレに入った。
誰かが雪のカバンの近くにいた。
下駄箱から雪は外に出て、辺りを見回した。
ん?・・・真野は今日はいないわね・・・そうよね・・・さすがに毎日は本人も疲れるでしょ。
よしっ!最近身体が鈍ってきたし、体重もちょっと増えてきたから頑張るとするか!
雪は速足で校門を出た。




