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荒井雪   作者: うきみ
31/102

第三十一話 腹痛

キーンコーンカーンコーン♪


「はい!じゃあ授業始めます。」

      ・

      ・

      ・

「で、ここを・・・近藤、読んで。」

「はい。」

雪は教室の生徒の机と机の間を歩いていた。

クラスのほぼ全員が教科書を見ている中で窓際の一番後ろの

公平だけが顔をあげて雪を見ていた。

雪はそれに気づいた。


・・・何?・・・異様に視線を感じる・・・もう・・・何だってそんなに

見るのよ・・・あーーー・・・今までは気にしたことなかったのに・・・

昨日からやけに気になる・・・もう・・・こっちを見るな!


「先生?」誰かが雪を呼んだ。

「何?」

「読み終わりましたけど・・・」

「あ・・・ああごめん。じゃあ・・・次のところは・・・」



キーンコーンカーンコーン♪


「じゃあ今日はここまで。」

「ありがとうございました!!」


あーーーーーーだめだ・・・授業に全く集中できなかった。教える方が集中

出来ないってありえない・・・


「先生!」公平が雪のほうへ近づいてきた。


ほら・・・また来た・・・


「先生今日どうしたの?なんかボーっとしてたみたいだけど・・・」


てめぇのせいだろ・・・もー・・・このクソガキっ・・・


「べ・・・別にぼーっとなんてしてないわよ。」

「そう?また勉強教えてよ!」

「え・・・あ・・・じ・・・じゃあ今日何人かで補習授業するから・・・

 放課後に・・・教室にいて。」

「はあい。」


ほら・・・まだ子供じゃない・・・昨日とは全く別人・・・

ん・・・ていうか・・・はあいって・・・今日はやけに素直ね・・・

いやいや・・・だまされちゃだめよ・・・何かある・・・絶対にあやしい・・・


その日の放課後、補習授業が終わる頃―――


「あ!痛てて・・・・」突然公平が声をあげた。

「え?どうしたの?真野!」

「あーー腹が痛てー・・・」

「え?大丈夫?トイレ行く?」

「あ、うん。ちょっと行ってくる。」公平はお腹をおさえながら教室を出た。


「じゃあ先生さようなら!」教室にいた他の生徒は次々と帰って行った。


大丈夫かな・・・真野・・・あれ・・・私教室で一人待たされてる??

ん?本当にお腹痛いのよね・・・お腹が痛いって出ていった生徒を放って

職員室に帰って行くっていうのもあれだし・・・

あれから20分は経ってるけど・・・男子トイレって言うのがね・・・

とりあえずもう少し待ってから声かけに行ってみようかな・・・


ガラガラッ


公平がトイレから帰って来た。

「大丈夫?真野!」生徒の席に座って待っていた雪は立ち上がった。

「あ・・・先生待っててくれたんだ。」

「だって・・・放ってはおけないでしょ。」

「そっか。」

「一人で帰れる?」

「うーーーん。まだ痛い。先生送ってよ。」

「え?」


なんかあやしい・・・こいつ・・・ほんとに腹が痛いのか・・・?


「でもまだ作業が残ってるから・・・」

「え??先生送ってくれないの?どうすんの?途中で倒れたら。」


倒れるって・・・腹が痛くて倒れるのか・・・?でも・・・ないこともない・・・

もし何かあったら・・・また教頭にガミガミ言われるしな・・・どうしよう・・・

でももし・・・仮病だったら・・・?・・・・・・・あーーーーー

考えても仕方ないっ・・・もういいや・・・


「先生?」

「分かったわよ!送って行くから。あと30分だけここで待てる?」

「うんっ!」


何?・・・なんかちょっと声が喜んでるような・・・ほんとに腹が痛いのか・・・?


「雪は急いで職員室へ作業をしに向かった。」

公平は教室で雪を待った。


ガラガラッ

「真野!お待たせ!」

雪が教室に帰って来た。

「じゃあ帰るわよ!」

「うんっ!」


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