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荒井雪   作者: うきみ
23/102

第二十三話 救急

「亜紀ーーーーーー!!!」

「亜紀ちゃん!!!」

公平と母親は亜紀のそばへ駆け寄った。

「おばさん!救急車!!」公平は亜紀を抱き上げた。

「え、ええ!!」

「亜紀!!おい!しっかりしろよ!亜紀!!」


≪ピーポーピーポー≫


亜紀の家の近くにいた雪は救急車の音を聞き、それが亜紀の家の前で止まった

事を見て驚き救急車のそばまで駆け寄った。

雪は亜紀を抱きかかえて出てくる公平の姿を見た。

「真野!」雪は叫んだ。

公平は雪の声に気づいたが、亜紀と一緒に救急車に乗った。

「小宮さん?!」雪は再び叫んだ。

「先生!!後で来て!学校に連絡するから!」

「分かった。学校で待ってる!」

救急車のドアは閉められ走り去っていった。


雪はそのまま学校へと向かった。


そして職員室で公平の電話を待っていた。


≪トゥルルートゥルルー≫


「はい!月影高校です。」雪はすぐに電話を取った。

「あ、真野ですけど・・・」

「真野!小宮さんは?!」

「とりあえず大丈夫。先生・・・もう今日は来なくてもいいんじゃないかな。

 亜紀・・・ずっと眠ってるし・・・」

「そう。」雪は胸をなでおろした。

「ただ・・・」

「ただ?」

「ケガは治っても精神状態とかを考えると1カ月位は入院が必要かもって・・・」

「そんなに・・・?分かったわ。大丈夫?」

「大丈夫って?何が?」

「真野は・・・?あなたは大丈夫なの?」

「うん、僕なら大丈夫だよ。」

「それならいいんだけど。」

「うん。じゃあ先生また明日学校でね。」

「ええ。じゃあ気を付けて帰ってね。今日はありがと。」

「うん。」雪は電話を切った。


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