第二十三話 救急
「亜紀ーーーーーー!!!」
「亜紀ちゃん!!!」
公平と母親は亜紀のそばへ駆け寄った。
「おばさん!救急車!!」公平は亜紀を抱き上げた。
「え、ええ!!」
「亜紀!!おい!しっかりしろよ!亜紀!!」
≪ピーポーピーポー≫
亜紀の家の近くにいた雪は救急車の音を聞き、それが亜紀の家の前で止まった
事を見て驚き救急車のそばまで駆け寄った。
雪は亜紀を抱きかかえて出てくる公平の姿を見た。
「真野!」雪は叫んだ。
公平は雪の声に気づいたが、亜紀と一緒に救急車に乗った。
「小宮さん?!」雪は再び叫んだ。
「先生!!後で来て!学校に連絡するから!」
「分かった。学校で待ってる!」
救急車のドアは閉められ走り去っていった。
雪はそのまま学校へと向かった。
そして職員室で公平の電話を待っていた。
≪トゥルルートゥルルー≫
「はい!月影高校です。」雪はすぐに電話を取った。
「あ、真野ですけど・・・」
「真野!小宮さんは?!」
「とりあえず大丈夫。先生・・・もう今日は来なくてもいいんじゃないかな。
亜紀・・・ずっと眠ってるし・・・」
「そう。」雪は胸をなでおろした。
「ただ・・・」
「ただ?」
「ケガは治っても精神状態とかを考えると1カ月位は入院が必要かもって・・・」
「そんなに・・・?分かったわ。大丈夫?」
「大丈夫って?何が?」
「真野は・・・?あなたは大丈夫なの?」
「うん、僕なら大丈夫だよ。」
「それならいいんだけど。」
「うん。じゃあ先生また明日学校でね。」
「ええ。じゃあ気を付けて帰ってね。今日はありがと。」
「うん。」雪は電話を切った。




