第二十二話 自殺
亜紀の部屋でジグゾーパズルをしていた公平は時計を見た。
「じゃあ亜紀、僕そろそろ帰るね。」
「え・・・もう帰るの?」
「また明日来るから。」
「分かった。」
そう言って公平は部屋を出た。
亜紀の家を出た公平は近くにいた雪の所へ行った。
「小宮さんどうだった?」
「うん。大分落ち着いてるみたいだけど・・・」
「まだ学校には来そうにない?」
「うん。多分」
その頃亜紀は公平と一緒にしたジグゾーパズルを眺めていた。
ふとベッドの上を見ると、公平が上着を忘れているのに気付いた。
「あ。」亜紀は慌てて上着を持って外に出た。
そして公平に声をかけようとした。
しかし亜紀はその場で後ずさりをした。
そういうこと・・・?
公平が毎日私の家に来てくれてたのは・・・あの人と一緒にいれるからなの?
亜紀は上着を持ったまま家に入った。
次の日――――
≪ピンポーン≫
「はい」
「あ、真野ですけど・・・」
「あ、公平くん?今日も来てくれたの?」
「あ・・・はい。」
「ちょっと待っててね。」母親が答えた。
公平はまた亜紀の家に入り二階へ上がった。
「亜紀?僕だよ!公平。開けてくれないかな?」
「・・・・・」
亜紀の部屋は静まり返っていた。
「どうしたのかしら・・・さっき食事をしに、下に降りて来てたんだけど、公平くん
が来たら急に部屋に閉じこもっちゃったみたいね。」母親が不安気にそう言った。
「亜紀?」
公平は再び亜紀の名前を呼んだ。
「・・・・」
「亜紀?どうしたの?ねえせめて返事くらいしてくれよ!」
「・・・・」
まさか・・・
「ねえ!亜紀!おい!開けろよ!亜紀!!」
「公平くん?」母親は動揺している公平を見て驚いた。
「おばさん!ドアぶち壊しちゃっていいですか?!」
「え?ええ。」
ドンッ! ドンッ! ドンッ!!!!
公平は亜紀の部屋のドアを開けた。
そこには手首を切って倒れている亜紀の姿があった。




